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特集・コラム

シーナリー散歩 Scene:4-4 天竜浜名湖鉄道 天竜二俣駅(その4)

2021.07.26

取材日:’21.4.15
text & photo(特記以外):羽山 健(RM)
同行取材:遠藤イヅル 取材協力:天竜浜名湖鉄道

 レイル・マガジンで好評連載中の「シーナリー散歩」。全国の鉄道路線を訪ね、思わず模型にしてみたくなるような魅力的なシーナリーを見つけてご紹介しております。2021年7月号では天竜浜名湖鉄道の前編として天竜二俣駅を取り上げ、WEB編でもここまで3回にわたって駅施設および運転区の模様を見てきました。今回は同駅の最終回として、扇形庫に併設の鉄道歴史館と、気動車の車両基地としての給油施設などを紹介してまいります。

▲鉄道歴史館には、所狭しと貴重なヘッドマークや、なんと「空襲警報発令」の札などが展示されている。

 扇形庫正面向かって左手の、かつて「工作室」であった部分が鉄道歴史館として見学ツアー参加者に公開されています。工作室とは、旋盤や加熱炉を備えて車両部品の補修や場合によっては新製まで行っていたところ。前回記事ではこの部屋から庫内まで手押しトロッコ用の線路が敷かれていたこともご紹介しました。建物の外観には手が加えられておらず、室内も展示品の配置にこそ配慮があれど、間取りなどは当時のままのようです。

▲この「しんじょはら」の駅名板、映画の中に出てきたような…。もちろん国鉄時代のもので、現在は新所原と知波田の間に2駅新設されている。

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