特集・コラム

第1回 側面のストライプに込められた思い

2020.12.25

 誕生から40年近くを迎えた185系、もともと人気列車であった伊豆方面の列車をさらに充実させるべく投入された系列で、その風光明媚な景色に映える爽やかなストライプ塗色は、一時別塗色であった時期はあったものの、すっかりなじみの光景になったと言えるだろう。
 だが、この車両のデビュー当時、このストライプ塗装には従来のイメージを刷新したいという関係者の強い思いが込められていた。このWEB記事では、RM334号に掲載された、旧国鉄東京南鉄道管理局で185系の導入立案に携わった大熊孝夫氏による185系誕生秘話を、改めて紐解いていく。(編集部)

text:大熊孝夫 要約・再構成:RM レイル・マガジン334号より

■ストライプ塗装に込められた思い
 私の部屋の壁に立派なプラスチックケースに入れられた一枚の絵が掛けられている。横幅が1mにも達する堂々たるもので、すでに飾ってから数十年も経ち、おさめられた当時の色はあせてしまった。しかし日本の鉄道車両では異色のカラーデザインとなった斜めの帯がまぎれもなく185系電車のものであることを主張している。

 

▲筆者の部屋に掲げられている185系のパース。 P:大熊孝夫

 185系は、それまでの特急電車とは異なるコンセプトでの登場とならざるを得なかった車両といえ

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