← →
TS-803(M台車/デハ5104)
軸距:2300㎜ 車輪径:860mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね
京王5070系(後の5100系)の台車交換用として製造されたもの。1963(昭和38)年、京王線の1500V昇圧ととも颯爽とデビュウした京王5000系は、4輌編成はカルダン駆動・空気ばね台車であったが、附属編成的役割の2輌編成(5070系)は当初、2700系から台車を流用していたため、吊り掛け駆動、コイルばね台車であった。
TS−803は5070系Mc車が履いていたTS−101系の交換用として製造されたもの。ベローズ式の空気ばねが採用されたが、駆動方式は吊り掛け式のままで、軸距が2300mmと長い。1967(昭和42)年から交換が始まり、最終的には吊り掛け駆動の12輌(5071〜5082→5101〜5112)全てがこの台車となった。これら12輌は1988(昭和63)年までに全廃、伊予鉄道へ譲渡されているが、台車は軌間の違いからFS316(元小田急)やFS340(元東武)に交換されており、TS−803を見る事はできない。
晩年の5104+5854。 1986.10.29 若葉台検車区 P:RM
参考文献
RM LIBRARY146『京王5000系』鈴木 洋(2011年 ネコ・パブリッシング)
『復刻版 私鉄の車両17 京王帝都電鉄』
飯島 巖・森本富夫・荒川好夫(2002年 ネコ・パブリッシング)
2012.1.31作成
LINK 京王電鉄