KD91A(T台車)
都営地下鉄12号線(現・大江戸線)の建設に伴い1986(昭和61)年に製作された12-000形試作車が当初履いていた台車で、局形式はT-12X(M台車)/T-12Y(T台車)。小断面・低床方式の地下鉄用に小径車輪を採用しているが、リニアモータ方式ではなく、各部の構造も量産車とは異る。都営地下鉄では初のボルスタレス台車であり、軸箱支持方式には後に浅草線5300形、三田線6300形で採用される筒型積層ゴムブッシュ式が採用されている。基礎ブレーキ装置は踏面片押し。駆動方式は平行カルダン駆動である。
軸距:1900mm 車輪径:660mm
軸箱支持:筒型積層ゴムブッシュ式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
写真:1986.5.7 馬込検車区 RM
登場時の12-000形試作車。当初は回転式モータを用いた方式であったが、その後、12号線の計画進展に伴いリニアモータ方式の試験に供されることとなり、台車は住友金属製のリニアモータ台車(局形式T-12LI)に交換された。量産車の仕様決定に貢献し、試作車としての役目を全うした現在は豊島区千早フラワー公園に保存されている。 2006.11.2作成
東京都交通局12-000形試作車:RailMagazine32号参照