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弓なりの釣合梁が印象的な汽車会社製ボールドウィン78系台車。琴電20形電車の履くもので、MT‐100Bは琴電による形式呼称。20形は近鉄から入線した車輌だが、台車は琴電入線後の振り替えで、もともとは1000形電車が履いていたものとのこと。1000形は琴平線の前身である琴平電鉄が1926(大正15)年の開業に際して汽車会社で製造した電車であり、讃岐の地を80年間走り続けてきた台車ということになる。なお、現役の1000形120号も同台車を履く。
写真は22号のもの。釣合梁中央に見える銘板には「大阪 汽車会社改造 昭和24年」の文字が記されている。
軸箱支持:軸箱守(釣合梁) 枕ばね:板ばね
写真:2006.7.22 今橋 新井 正
1994年の志度線分離以来、志度線で活躍を続けた20形。現在はイベント用として23号のみが在籍している。 2006.7.30作成/2007.6.8更新
参考文献
「琴電オールドタイマーの動向」川波伊知郎
(『RailMagazine』№274所収/2006年 ネコ・パブリッシング)