text:RM photo:伊藤岳志
取材日:2022年1月29日 場所:品川駅構内車両基地
取材協力:東日本旅客鉄道東京支社
2022年1月29日・30日に開催された、JR東日本東京支社主催「往年の名機、一堂に会す。」撮影会。既報の通り、EF65 501、EF65 1115、EF66 27という今や貴重な存在となった国鉄型特急牽引機が、かつて東京機関区が存在した地で顔を揃え、胸を熱くしたファンも多かったことだろう。
このイベントでは、1回約40分間の撮影時間の中で、計4セットのヘッドマーク交換が行われるという大サービスぶりだったことも話題となった。3両の機関車×4セットで、12種類のヘッドマークを付けたり外したり…ヘッドマークというのは実はかなり重いもので、これを足場の不安定なところで付け外しするのはかなりご苦労があったことだろう。
ここではその全12種のヘッドマークを改めてご覧に入れよう。いずれも東京から東海道本線を下る方向の列車のもので、これも東京機関区ゆかりの地で開かれた当イベントにふさわしいものであったと言えよう。
●EF65 501
「あさかぜ」(東京~下関・博多)、「さくら」(東京~長崎・佐世保)、「富士」(東京~西鹿児島)、「出雲」(東京~浜田) ※運転区間は、当機関車が担当していた時代の中で代表的なもの。
●EF65 1115
「サロンエクスプレス踊り子」(東京~伊豆急下田)、「カートレイン」(汐留~東小倉ほか)、「瀬戸」(東京~高松)、「はやぶさ」(東京~西鹿児島)
●EF66 27
「さくら」(東京~長崎・佐世保)、「みずほ」(東京~長崎・熊本)、「富士」(東京~宮崎)、「富士・はやぶさ」(東京~大分・熊本)
撮影場所は、一般の方が徒歩で入場できる場所ではないため、品川駅から非常に短距離の臨時列車が仕立てられるような形となった。しかもその使用車両は田町電車区ゆかりの185系。ブルトレと185系「踊り子」は東海道本線東京口での優等列車の2枚看板であったことを思うと、これまた粋な計らいであったと言えよう。
「団体」幕を表示したOM08編成が品川駅に入線してきた。
1回の撮影会で参加者はわずか30名(夜間の回は20名)。参加した方は特別感が得られたのではないだろうか。
185系独特な1段上昇の連続窓から、本日の主役が見えた…!
撮影会終了後、また参加者を品川駅まで送り届けた185系。
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