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特集・コラム

踏切にもパーツや種類ごとに名前がある…?「踏切」の種類と基本設備を知ろう!

2022.01.31

text & photo:小林公介・RMM

 道路と線路の交差部に設けられる鉄道設備「踏切」。近年では安全上の観点から減少傾向にあるとはいえ、今も国内には数多くの踏切が存在しています。日常的に触れることが多い踏切ですが、言われてみればその「種類」や「各部の名称」をパッと答えられる人は少ないのではないでしょうか?今回はそんな踏切種類や名称についての基礎に触れていこうと思います。

■踏切も種類によって分類される!

●第1種・第2種踏切

 踏切には1種から4種までの種別分けがされています。まずは、普段私たちが一番多く触れる機会の多い踏切の種別である第1種について見ていきます。第1種踏切は自動遮断機が設置されている、または踏切安全係が配置されている踏切です。この第1種が全国にある踏切の約9割に該当します。
 第2種踏切は一定時間内に限り踏切保安係が遮断機を操作する踏切で、踏切保安係がいない時間は第3種、または第4種と同じ扱いとなります。なお、この第2種踏切は安全性の確保や保安設備の更新により現存していません。

●第3種踏切

 踏切警報機と踏切警標が備わりますが、遮断機は装備されません。主に第4種踏切に警報機を追加して第3種へ昇格させた場合が多く、比較的低コストで安全性を高めることができます。

●第4種踏切

 踏切警標だけの踏切で、列車の接近を知らせる装置のない踏切です。列車の接近確認は利用者に委ねられることから、保安上の観点からすると危険に分類される踏切です。そのため、第1種・第3種踏切への昇格や、利用者が少ない場合は踏切自体の廃止が求められる事例もあります。

■踏切の設備の名前を知ろう!

 ここでは踏切の基本設備を解説していきます。こちらの写真は基本設備が備わった典型的な第1種踏切です。この配置を基本とし、警報機の高さや警報灯の配置、遮断機の本数など踏切周辺の環境によって調整されます。また、使用されるメーカーによる個体差や独自の設備などによりその姿は千差万別。趣味的観点ではそこが踏切の魅力の一つと言え、模型で再現する際も個性を出すポイントになります。

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