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2022年ブルーリボン賞は京急1000形1890番代! ローレル賞は東京メトロ17000系・18000系と京阪3850形がW受賞!

2022.05.26

 鉄道友の会は、京浜急行電鉄1000形1890番代を2022年のブルーリボン賞(最優秀車両)に、また、東京地下鉄17000系・18000系および京阪電気鉄道3850形をローレル賞(優秀車両)に選定したと発表した。ブルーリボン賞は第65回、ローレル賞は第62回となる。

ブルーリボン賞:京浜急行電鉄 1000形1890番代

P:鉄道友の会

〔受賞理由要旨〕
 京浜急行電鉄1000形1890番代は、2001年より導入された新1000形の20次車として投入された車両。腰掛はロング/クロスの自動切り替え式が同社で初めて採用された。全席にACコンセントを装備、乗務員室の後位には展望席として固定クロスシートを配し、この箇所には採光用の側窓も設置されている。また、車内トイレ設備(洋式ユニバーサル仕様と男性用の2カ所)が導入された。
 1000形1890番台は、L/C腰掛や車内トイレ設備など同社で初めてとなる設備を設え、通勤・通学のみならず観光・イベントなど新たな車両用途を模索しているほか、最新水準の機器類を積極採用しつつ実績ある安定した仕様も踏襲している。
 チャレンジングな姿勢と堅実性を兼ねそろえたトータルバランスに優れた車両であり、多くの会員の支持を集めたことから、ブルーリボン賞に選定した。

ローレル賞:東京地下鉄 17000系・18000系

(左)17000系 (右)18000系 P:鉄道友の会

〔受賞理由要旨〕
 東京地下鉄17000系は有楽町線・副都心線用、18000系が半蔵門線用で、既存車両の後継車として登場。車体構造や搭載機器には共通点が多く、座席幅の拡大や全車両へのフリースペースの設置、ホームと車両の間の段差低減など、客室設備・バリアフリー設備のレベルアップが行われている。さらに、消費電力量削減、脱線検知装置の導入、TIMA(車両情報監視・分析システム)の導入なども行われている。
 外観は既存の車両のイメージを受け継ぎながらもアレンジが行われ、17000系では丸形の前部/後部標識灯を、18000系では直線的な前部/後部標識灯を採用。車体にはアルミニウム合金製オールダブルスキン構造を採用している。
 両系列は得票数も多く、サービス設備や搭載機器のレベルアップを積み重ねた点や、2系列を基本仕様の共通化による取扱い、メンテナンスの共通化を最大化するとともに、投入線区の独自性の両面を実現したことを評価し、ローレル賞に選定した。

ローレル賞:京阪電気鉄道 3850形

P:鉄道友の会

〔受賞理由要旨〕
 
京阪本線では、2017年の8000系プレミアムカー8550形で、社会的な要望でもある手軽な有料座席指定サービスを京阪間に定着させた。新造の3000系プレミアムカー3850形はこのサービスをさらに拡充させたものである。
 伝統の転換クロスシートを昇華させた回転式リクライニングシートは2+1の3列配置で、居住性は8550形からさらに進化。また、側窓のLCD式出入口部表示器は複層ガラスの層間に液晶ディスプレイを内蔵しており、鉄道車両の窓用ガラス(車外向け)として世界で初めて採用したものとなっている。
 京阪特急列車は転換クロスシートを備え、時代に呼応した幾多の細やかなサービスを提供してきた。その系譜を引き継ぎ、風雅な趣のある3850形プレミアムカーでは、通勤・観光のあらゆるシーンにおいて瀟洒で心地よい移動空間を楽しむことができる。その完成度の高さを評価してローレル賞に選定した。

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