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JR東海の新型通勤型電車315系、報道公開!

2021.12.03

text & photo:RM
取材日:’21.12.3 場所:神領車両区
取材協力:東海旅客鉄道

 2021年12月3日、JR東海は、東海道本線・中央本線に2022年3月より導入を予定している在来線通勤型車両「315系」の報道公開を行った。

▲ついにベールを脱いだ315系。1998年度に登場した313系以来、23年ぶりに新型となったJR東海の通勤型電車だ。

 同系は中京圏・静岡地区を中心に、中央本線、東海道本線、関西本線などに順次投入する計画で、これにより、211・213・311系がすべて置き換えられ、JR東海保有の普通列車用電車がすべて313系以後に新製した車両になる。車体はステンレス製3扉車で、今回報道公開された車両は8両貫通編成でオールロングシートとなっている。

▲ビードや「せぎり」と呼ばれる板の重ね目が見られない平滑なステンレス車体。

外観
 「先進性」×「親近感」をキーワードとして開発。先進性の部分では直線を使用した幾何学的な前面形状に、高輝度LEDの標識灯を配した新味ある前面形状がその象徴だ。また、親近感という部分では、コーポレートカラーで長年利用者から親しまれているオレンジとホワイトを調和させた配色が継承されている。側面の窓配置はドア間に小窓+大窓+小窓の3枚配置(戸袋窓は無し)で、大窓は上部が内折れ式で開閉可能となっている。

▲車内はオールロングシートで、清潔感と開放感にあふれるイメージだ。

インテリア
 「優しく安心感のある快適な移動空間」をキーワードとし、高い天井と、床面の色を中央から外に向かって濃くするグラデーションの採用とで開放的な空間の広がりが感じられる。ロングシートの座面は211系と比べると1cm広くなり、形状も腰への負担が少ないものを採用した。車内案内表示器はフルカラー液晶ディスプレイを各扉上部に1基設置。防犯カメラも1両につき5ヶ所設置され、セキュリティを強化している。

▲ドア上の車内案内表示器と防犯カメラ。

▲車椅子スペースは各車に1ヶ所設置。

▲優先席部分はシート座面と床面、吊り革を色分けしている。

▲中央本線で名古屋寄りとなるクハ314形に設置されている車椅子対応のトイレ。

▲そのトイレ部の扉を閉めたところ。対面部分は車椅子スペース。

 バリアフリー設備として、車椅子スペースを全車両に1ヶ所設置、優先席部分はシート座面や床面の色を違えることでスペースを明確化。さらに車両床面高さを低くし、乗降口の床面をホーム側に傾斜させることで、車両とホームとの段差を211系比で約5cm低くした。トイレは車椅子対応のものを編成中1ヶ所設置としている。

▲緊急時に乗務員と直接通話ができる非常通話装置が1両につき3台設置されている。

「N-QUALIS」の第1弾
 この315系の製造は日本車輌が担当しているが、同社が提唱する新プラットフォーム「N-QUALIS(エヌクオリス)」が本格的に導入された第1弾ともなっている。フルレーザー溶接による平滑で美しい車体、一体プレスを大々的に採用して工数削減・信頼性向上を図ったNS台車、車両・地上間でのデータ通信により状態の確認や運行情報の送り込みが可能な技術などが盛り込まれている。

▲C-DT69形台車(付随台車はC-TR257形)はタンデム式軸箱支持方式を持つ。

 315系の運転開始日は2022年3月5日(土)で、投入区間は中央本線 名古屋~中津川間とされている。これによる置き換えで、国鉄から継承した211系0番代2編成8両は、2022年3月中に引退予定とアナウンスされている。

▲入れ替わるようにして引退がアナウンスされている211系0番代と並べて公開された。

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