185系

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えちごトキめき鉄道で413系観光列車が走る!

2021.03.16

 第3セクターのえちごトキめき鉄道が、先日のダイヤ改正をもって運行を終了したJR西日本 七尾線の413系を購入し、観光列車として走らせることが同社社長、鳥塚亮氏のブログで発表された。その詳細について、同社への取材で判明したことも紹介する。

▲今回、えちごトキめき鉄道が購入した413系はクハ455を含まないB06 編成。
写真はB06編成と同じ車両構成のB08 編成。

’20.8.4 七尾線 千路~羽咋 P:坂本新太

■購入編成、譲渡後の改造は?

 今回、えちごトキめき鉄道が観光列車用に購入したのは、金沢総合車両所所属の413系B06編成(クハ412-6+モハ412-6+クモハ413-6)の3両。さらに加えて、B04編成からクハ455-701を1両単体で購入している。
 実際の運用ではクハ412-6を外し、クハ455-701に付け替えた3両で運用する予定だ。なお、編成から外したクハ412-6は直江津駅構内のD51レールパークに予備車として入る計画とのこと。

▲整備中のクハ455形。

写真提供:えちごトキめき鉄道

■どんな観光列車になるのか?

 同社鳥塚社長が、以前いすみ鉄道社長だった時代にキハ52・キハ28を導入したのと同様、「あの頃の国鉄車両」の雰囲気を楽しめるものにするという。車体塗色は国鉄交直流急行色(赤13号+クリーム4号)の塗り分けとし、車内も一部にテーブルを設ける程度となる。なお、先に受領した413系B06編成については現在、JR西日本金沢総合車両所松任本所で塗装変更作業中だ。
 また、列車の中で料理を楽しめるプランも予定されており(これもいすみ鉄道で前例がある)、それはクハ455で行われる予定となっている。

▲今回413系はこの塗装のイメージとなる。写真は、交直流急行色に復刻塗装されたJR西日本の475系。
60Hz車を表すクリーム色の帯が車体裾に巻かれているが、今回それがどうなるのか気になるところ。

’14.9.2 北陸本線 富山~東富山 P:田中瑛一朗

■運行時刻について

 同鉄道には妙高はねうまライン(妙高高原~直江津・旧 信越本線)と日本海ひすいライン(市振~直江津・旧 北陸本線)があるが、その両方で運行することが計画されている。まず、妙高はねうまラインでは以下のダイヤとなる。

8350M 直江津8:43→妙高高原9:37(土休日)
8347M 妙高高原9:44→直江津10:35(土休日)

 次に、日本海ひすいラインでは下記のダイヤを予定している。

8347Mの直江津帰着後、市振まで1往復。その後、直江津~糸魚川間を1往復し、17:00ごろ直江津に帰着。

 ただし、詳細な時刻は未定とのこと。なお、日本海ひすいラインでは観光急行列車として運転するため、乗車券の他に300~500円程度の急行料金が設定される予定だ。

■今後のスケジュールは?

 今後は、交直両用急行色への塗り替えを行い、4月上旬~中旬にかけて直江津に甲種輸送で搬入予定となっている。また、ATS改良工事、確認申請等も必要で、営業開始は早くとも5月中を予定しているとのこと。
 なお、現時点では、検査期限が残る2022年度までの運行を予定。その後は、直江津駅構内に設置するD51レールパークに動態保存、もしくは利用状況などの反響によっては検査を通して運行を延長することも検討しているとのこと。

 えちごトキめき鉄道では現在、圧縮空気で走るD51 827を直江津駅構内に搬入しており、これを実際に走らせるイベントを予定しているなど、今後も目が離せない。

🔶えちごトキめき鉄道ウェブページ
🔶えちごトキめき鉄道社長(いすみ鉄道前社長) 鳥塚亮の地域を元気にするブログ

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