東京メトロは、丸ノ内線02系の置き換え用として2000系を導入することを発表した。▲2019年2月に運行を開始する予定の丸ノ内線2000系の外観イメージ。 画像提供:東京地下鉄株式会社(下2点とも) 外観は「グローイング・スカーレット(Glowing Scarlet)」の車体と丸ノ内線の代名詞である「サインウェーブ」を織り込んだ車体デザインとし、客室内は開放的な車内空間を演出する球面形状の天井パネルを採用するとともに、車端部の窓には東京メトロ初となる丸窓を採用する。 車内は6輌すべての車輌にフリースペースを設けるほか、小物が置けるテーブルや荷物掛け、携帯電話など小電力の充電が可能なコンセント(2口)を設置し、訪日外国人向けとして車輌内無料Wi-Fiを搭載する。 システム面では、台車は1000系と同様に片軸操舵台車を採用し、曲線走行時の安全性向上とレールと車輪の摩擦によるキシリ音を低減するほか、大規模停電などの異常時を想定し、万が一駅間に停止した際にも最寄駅まで走行できる非常走行用バッテリーや、 脱線時に自動で列車を停止させる脱線検知装置を搭載する。さらに、遅延回復等に効果のある、 CBTC(無線式列車制御システム)や通話品質・データ通信等の機能向上が可能なデジタル空間波無線を搭載できる構造とする。 このほか、永久磁石同期モーター(PMSM)の採用に加え、最新式制御装置採用により、現行の02系と比較して消費電力量を約20%の削減する見込となっている。▲車輌内観イメージ。開放的な車内空間を演出する球面形状の天井パネルを採用する。▼東京メトロでは初めて丸窓を採用するとともに、小物が置けるテーブルや荷物掛け、コンセントを設置する。 この丸ノ内線2000系は、2019年2月から運行を開始し、2022年度までに53編成318輌を導入する予定。●詳しくはこちら(PDF形式/東京メトロ ウェブサイト内)●東京メトロ ウェブサイト