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東北新幹線に「レール交換システム」を導入

2017.02.10
 東北新幹線は、1982(昭和57)年の開業から35年が経過しており、開業時に敷設したレールが交換の時機を迎える。
 このため、管内の東北新幹線のレールほぼ全てが交換対象となるJR東日本大宮支社では「新幹線レール交換システム(愛称:REXS)」を導入し、2017(平成29)年2月から約8年間をかけて順次交換作業を実施する。
 同社プレスリリースによると、このシステムの導入によって、レールの積載量が従来の4倍(150m×20本)となり、溶接にかかる時間をおよそ1/6以下に短縮できるほか、レールの長さに応じた作業員の配置も不要になる。
 また、この「新幹線レール交換システム(REXS)」は、レール交換の主な作業である運搬・積卸・交換・溶接を、安全かつ効率的に機械で施工することができる世界初のシステムとなっている。
◆新幹線レール交換システム「REXS(レックス)」の概要
 このシステムは、レール交換の主な作業である運搬・積卸・交換・溶接を、安全かつ効率的に機械で施工することができるシステムで、モータカー、レール運搬車、レール積卸車(レールマニピュレータ・レール交換機搭載)、フラッシュバット溶接車から構成される12輌編成(車輌長230m)となる。
 搭載されている機械はPlasser&Theurer社(プラッサー&トイラー社、オーストリア)とROBEL社(ローベル社、ドイツ)のものを組み合わせており、モータカー、レール運搬車編成、フラッシュバット溶接車をいずれの運転台からも操作できる協調制御(世界初)が可能。
 なお、愛称の「REXS」は、「Rail EXchange System」の頭文字を組み合わせたものである。
◆レール交換の概要
 施工範囲:東北新幹線 大宮~新白河間 約140km。
 施工年度:2017(平成29)年2月より約8年間。
 交換理由:開業以来レール上を通過した累計列車重量が8億トンを超過するため。

詳しくはこちらを参照(PDF形式)


JR東日本 ウェブサイト


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