京浜急行電鉄株式会社では、現在増備している新1000形ステンレス車の2016年度新造車として登場する車輌について、マイナーチェンジを施す。 今回マイナーチェンジしてデビューするのは、6輌編成2本と8輌編成2本で、6輌編成はおもに普通やエアポート急行として、8輌編成はエアポート急行から快特、また都営浅草線直通列車やエアポート快特まで幅広い運用に対応する。 車体側面は、昨年度デビューした新1000形4輌編成の1800番代で意匠変更を行った「幅広の赤と窓まわりを白色」でデザインすることにより、京急の伝統である「赤い電車」のイメージを踏襲する。 基本仕様(車輌長、扉数)、基本性能、バリアフリー設備などは、従来の新1000形と同様だが、乗客の快適性向上を目的に、座席にはドア横に立つ乗客との干渉を防ぐ大型の袖仕切りを設置するとともに、車端部の片側をボックスシートに変更し、同座席には乗客が自由に利用できる「サービスコンセント」を2口設置する。 また、車上情報装置(LCD)をすべてのドア上に設置し、さらに多言語対応のLCDを交互に追加設置(千鳥配置)することで、従来のサービスを低下させることなく多言語案内に対応する。 省エネ対策もさらに推進し、室内灯をはじめ、標識灯(急行灯)車側灯のLED化とともに、京浜急行電鉄では初となるLED前照灯(ヘッドライト)も導入する。 ▼車体外観(イメージ) P:京浜急行電鉄ニュースリリースより ▼車内(イメージ) P:京浜急行電鉄ニュースリリースより■導入予定 6輌編成 2016年11月(予定) 8輌編成 2017年 2月(予定)■車輌数 6輌編成2本 12輌 8輌編成2本 16輌■仕様(1)基本仕様・車輌長さ、扉数などは、従来の新1000形と同様。・車体側面デザインは、新1000形1800番代に準拠。・京浜急行電鉄初となるLED前照灯(ヘッドライト)を導入。(2)快適性向上・連結面車端部座席の片側を、ロングシートから2人掛け補助イス付きの4人掛ボックスシートに変更。 ※新1000形ステンレス車において、ボックスシートは初導入。・ロングシート部の袖仕切の大型化で、ドア前に立つ乗客との干渉や、厳寒時のドアからの風の吹き込みを和らげる。(3)利便性向上・バリアフリー設備・ボックスシート部に、サービスコンセント2口を設置。・客室ドアは視認性向上ラインを印刷した化粧板に変更。・日本語・英語に対応した、車上情報装置(LCD)をすべてのドア上に設置。(各車輌6台)・中国語・韓国語に対応した、車上情報装置(LCD)をドア上に交互に(千鳥配置)で追加設置。(各車輌3台)●詳しくはこちらを参照●京浜急行電鉄 ウェブサイト