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JR東日本 クルーズトレインの列車デザインについて

2014.06.03

 JR東日本では、2012年10月に「グループ経営構想V(ファイブ)~限りなき前進~」を策定し、その中で観光立国の推進の一環として「クルーズトレイン(豪華列車)の導入」を行うこととしていたが、このクルーズトレインについて、美しい日本の自然や上質な日本の文化を楽しめるよう、デザインの検討を重ねて、今回、エクステリアおよびインテリアのイメージ等について発表した。



▲エクステリア ※イメージ

P:JR東日本ニュースリリースより



【列車デザインについて】

 「時間と空間の移り変わりを楽しむ列車」をデザインコンセプトとし、KEN OKUYAMA DESIGN の奥山清行氏のプロデュースにより、ご旅行中にお客さまが快適にお過ごしいただくためのインテリアや、JR東日本のフラッグシップ列車としてふさわしいエクステリアデザインについて検討を進めてきた。

 編成は、先頭車(展望エリア付き動力車)2輌、パブリックスペースとしてラウンジ車1輌、ダイニング車1輌、パーソナルスペースとして客室のデラックススイート車1輌、スイート車5輌の計10輌。



【エクステリアデザインについて】

 先頭車は、ダイナミックに流れる自然の景観を感じていただけるよう、ガラス張りの形状とした。編成の中ほどにあるラウンジ車輌には、大きなエントランスドアを設け、ラウンジ全体を覆う樹木のような有機的な窓、隣のダイニング車輌は高さを意識した窓、客室にはプライベート性を重視した窓など、これら車輌ごとの快適さや機能性に即した窓形状による外観が、この旅のさまざまな体験を予感させるデザインとする予定。



【インテリアデザインについて】



○先頭車展望エリア

 先頭車には、前方眺望を楽しめる展望エリアを設置。展望エリアでは、自然の雄大さ、開放感、移動するダイナミズムをライブでご覧いただくために、大きな窓ガラスを配したデザインとする予定。



▲先頭車展望エリア ※イメージ

P:JR東日本ニュースリリースより



○ラウンジエリア

 ラウンジは、エリア中央のエントランスから車内に入ると、ホテルを感じさせるおもてなしや旅の高揚感、非日常感を醸し出す空間とする。空間の限られた列車の中で、人と集い語りあうオープンなパブリックスペースとなるよう天井を高くとり、樹木を思わせる曲面が、談笑する人々を優しく包み込むようなデザインとする予定。



▲ラウンジエリア ※イメージ

P:JR東日本ニュースリリースより



○ダイニングエリア

 ダイニングエリアは、流れる車窓を見ながら、土地の旬を食し、この旅をともにする人たちと語らう時間を演出する。その時間と空間が豊かに混じり合う豊潤な時間を、ゆったりとしたスペースで感じていただくため、モダンに和のテイストを取り入れ、五感を心地よく刺激する「ハレ」の空間を演出したデザインとする予定。



▲ダイニングエリア ※イメージ

P:JR東日本ニュースリリースより



○デラックススイートルーム

 デラックススイートルームはメゾネットタイプとフラットタイプ各1室、計2室を用意しており、空間の贅沢さと上質さ、和のモダンを共通のテーマとしている。メゾネットタイプは、景観を楽しめるスケール感のある階上部と、クローズした空間が安心感をもたらす階下部の構成とし、和の伝統であるきめ細やかな意匠や素材感をモダンなデザインとして展開し、深みのある心地よさと同時に、新しい時代の上質感を表現する。一方、フラットタイプは、メゾネットタイプとは違う、表情豊かで上質な空間を演出するデザインとする予定。



▲デラックススイートルーム ※イメージ

P:JR東日本ニュースリリースより



○スイートルーム

 スイートルームは15室用意しており、うち1室はバリアフリーに対応したお部屋を用意する。デザインは、きめ細やかな日本の美意識をモダンな意匠に盛り込みながら、フラットなフロア構成による穏やかな空間で、安らぎと開放感を演出したデザインとする予定。



▲スイートルーム ※イメージ

P:JR東日本ニュースリリースより



※列車編成イメージやイメージパースは現在検討中のものであり、今後変更になる可能性がある。



【クルーズトレイン専用ホームページの開設について】



 クルーズトレインの上質な旅のイメージを感じていただける専用ホームページを開設する。

○開設時期:2014年6月下旬(予定)

  http://www.jreast.co.jp/cruisetrain



【運行開始時期について】

 運行開始時期については、2017年春ごろを予定。


詳しくはこちらを参照(pdf形式)


JR東日本 ウェブサイト


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