185系

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南海 新型特急12000系を導入

2011.01.17

 南海電鉄では、南海線に新型特急車輌12000系を投入し、2011(平成23)年秋頃より特急〈サザン〉として営業運転を開始する。

この12000系は、大手私鉄では初めて「プラズマクラスター技術」を採用しているのが特徴。



▼新型特急車輌12000系の外観イメージ。



イラスト:南海電鉄 ニュースリリースより(以下2点とも)



★12000系の概要

■編成数

 4輌×2編成(8輌)



■運行路線

 南海線(南海本線、和歌山港線)



■列車種別

 特急 ※特急〈サザン〉として運用



■営業運転開始

 2011(平成23)年秋頃(予定)



■座席数

 1編成あたり242席



■デザイン

 “ミナミへ新しい波を起こす”をイメージ

 車輌先頭部から車体側面(上部)につながるブルーのラインと、車体側面(下部)に丸みを帯びたブルーとオレンジのラインを施し、「大阪湾岸・和歌山へ押し寄せる人と車輌の『波』、全国から大阪ミナミへ押し寄せる人の『波』」をイメージ。



▼車体側面のイメージ。





■主な特徴

 現行の特急〈サザン〉(10000系)から以下の点を改善。



(1)より快適な車内設備

①大手私鉄で初めて「プラズマクラスター技術」を搭載。ウイルスの作用を抑制すると

 ともにカビ菌などを分解・除去し、快適な空間を提供。



②座席幅を25mm拡幅した460㎜とすることで、ゆったりと腰掛けることのできるワンランク

 上の居住性を確保。



③座席背面にAC電源とともに、幅430㎜×奥行き245㎜のテーブルを設置し、ビジネスユース

 などに対応。



④ヘッドレストを、頭部を包み込むような形状にして、くつろぎやすさを提供。



▼客室内イメージ。





(2)バリアフリー化を推進

①現行の特急〈サザン〉と同様に車内に車椅子スペースを設置するほか、新たに車椅子対応

 トイレも設置。



②扉の開閉を知らせるドアチャイムと扉開閉予告ランプを設置。



③床面縁端の高さを55mm低い1,150mmとし、ホームと車輌の段差が少ないスムーズな乗降を

 実現。



④座席肩口に取っ手を設置し、車内移動時の安全性を確保。



(3)環境に配慮

①制御装置にVVVFインバータを採用して効率よく電力を使用するとともに、車体を軽量ステ

 ンレスとすることで消費電力を削減。現行の特急〈サザン〉と比べて、年間約440tのCO2

 の削減効果を見込み。



②従来の空気圧縮機より静かなスクロール式空気圧縮機を採用することで、騒音を低減。



③2007(平成19)年に一部の駅に導入し、節水効果が得られた無水小便器を、同車輌の男性

 用トイレに採用することで、節水に取り組み。



※プラズマクラスターおよびPlasmacluster は、シャープ株式会社の商標です。


南海電鉄 ウェブサイト


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