東急車輛製造株式会社は、今年8月に創立62周年を迎えることを記念して、0系新幹線電車の先頭部を東急車輛産業遺産第3号として指定し、同社の横浜製作所内に保存することになった。
▼東急車輛産業遺産第3号に指定された、0系新幹線の前頭部。
P:東急車輛製造 ニュースリリースより
今回保存となる車輌は36次車の博多方先頭車21-2023で、1985年(昭和60年)1月に同社で製造された。JR東海に継承後1998(平成10)年6月まで東海道・山陽新幹線で〈こだま〉を中心に使用され、廃車後は静岡県の佐久間レールパークでシンボル的な前頭部が保存されていた。その後、2009年11月の柵間レールパークの閉園に伴ない、2010年7月にこれを譲り受けたもの。
同社では、日本の高度成長期を支えた高速鉄道専用車輌としての活躍を永く伝えていくため、東急車輛産業遺産3号として指定し、誕生したこの地に永久保存することとなった。なお、一般公開は行なわれていない。