← →TS-801 写真:高橋一嘉 京王帝都電鉄3000系電車用として製造されたM台車である。1962(昭和37)年に登場した3000系は当初、電動車、制御車とも外側ディスクブレーキのPⅢ-703、いわゆるパイオニア台車を履いていたが、1967(昭和42)年製の第10編成からは電動車のみこのTS-801となった。これに合わせ第1~9編成の電動車も順次、同系のTS-801Aに換装され、ここからに捻出されたPⅢ-703が第10編成からの制御車に転用された。なお、第1~9編成でも、1971(昭和46)年から5輌編成化のため増結されたデハ3100形のみはこのTS-801を履いていた。 1979(昭和54)年登場の第19編成以降は、電動車は改良型のTS-801B、制御車はTS-821に変更されている。 現在、TS-801装備車は更新された第16~18編成の3本が井の頭線で活躍しているほか、地方私鉄への譲渡車でも見られる。写真は富士の裾野で第二の活躍をする岳南鉄道モハ7002(もと京王デハ3101)のもので、単行運転のため井の頭線時代にはなかった排障器が取り付けられている。軸距:2100㎜ 軌間:1067mm軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)写真:2007.1.21 岳南江尾 RM 2005.10.2作成 2007.3.4更新参考文献『復刻版 私鉄の車両17 京王帝都電鉄』飯島 巖・森本富夫・荒川好夫(2002年 ネコ・パブリッシング)リンクこれまでに紹介した京王電鉄関連の台車のリンクこれまでに紹介した岳南鉄道関連の台車 TS-301 TS-801