キハ21は、キハ20形に耐寒装備を盛り込み寒地向けとして製造された車輌で、1957年に84輌が製造され、主に北海道および東北地区で使用された。外観は、キハ20形0番代とほとんど変わらない。寒冷地向けの装備として、客室窓の二重窓化、運転台へのデフロスタの設置、床下機器の耐寒・耐雪装備が施された。デッキがないため冬期の客室内の温度維持に問題があり、翌年からキハ22へ製造が移行された。ローカル線の廃止やキハ40形の増備とともない1982年までに運用を離れ、1983年に全車廃車された。 ’77.8 函館本線 札幌 P:佐々木裕治