text & photo:なゆほ
60年以上の歴史があるプラレールの製品・歴史・情報をまとめ、自身のホームページ「プラレール資料館」で公開しているプラレールコレクター なゆほさん の鉄ホビ連載!長い歴史を持つプラレールというおもちゃをコアな目線から語っていただきます!今回は先日よりコンビニチェーンのファミリーマートで始まった「プラレールくじ」の賞品の一つに注目!プラレールの中でも人気ジャンルとなるクリア仕様かつ特別カラーの「プラレール鉄道 クロスライナー」が賞品にラインナップされましたが、この賞品の入手難度はかなり高いようです。(編集部)
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2026年7月25日から、大手コンビニチェーン「ファミリーマート」の全国6000店舗で「プラレールくじ」が始まりました。用意された9つの景品には、車両が2種、レールが1種が含まれ、全国のプラレールファンがこぞってくじ引くを様子が見られました。プラレールでは過去にもくじ引き形式で流通したものがいくつかありますが、コンビニとのコラボは今回が初めてです。
賞品のうち車両からはプラレール鉄道シリーズの「クロスライナー」と、従来の「のせかえコンテナ車」と同じくプラレール鉄道の「トミカ搭載貨車」、レールはファミリーマートのコーポレートカラーで成型された「まがレール」でした。
実車モデルではないものの、既に絶版となっており比較的入手困難な状態にある「クロスライナー」に新カラーが登場したことで話題となったほか、店舗に残った最後の景品を引くと貰える「ラスト賞」の方にも注目が集まりました。

▲プラレールくじの景品「クロスライナー ファミリーマート号」
「プラレール鉄道」は2019年から展開されているプラレール独自の世界観を持った架空車両のシリーズで、車両それぞれに設定が練られています。
今回の景品車両に選ばれた「クロスライナー」は、2022年4月に発売された「夢中をキミに!プラレールベストセレクションセット」で初登場した、プラレール鉄道の通勤特急車両です。流線型の車体を持ちながらあくまでも通勤通学用として開発されているらしく、営業最高速度は100km/h、設計最高速度は150km/hと設定されています。
製品としては、セットで登場ののち、2023年5月に「S-58 プラレール鉄道 クロスライナー」として単品発売され、11月には「グリップマスコン」の一車種として赤いカラーリングのバリエーションも登場しています。中間車には大きなドアが設けられ、乗客で混雑する様子をイメージしたシール貼りのブロックを屋根上のスイッチで外に出して遊べるギミックものでもあり、セットにはそのための「乗降ホーム」という情景部品も付属しています。
しかしその「乗降ホーム」がセット限定の情景部品であることから、単品で購入した場合は駅を使った乗客の乗降遊びもやりづらく、製品としてのポテンシャルを発揮できない状態となってしまいました。結局単品売りは長く続かず、2025年3月に「ピギーバック輸送列車」に置き換えられ、絶版となります。

▲ラスト賞のクリア仕様。プラレール鉄道の車両でクリア仕様となったのはクロスライナーが初
ここ数年で展開されており、比較的最近の製品であるプラレール鉄道シリーズとはいえ、絶版となった以上入手困難となっていたのは他の車両と変わりありません。クロスライナー以後も複数の車種が登場しており、新たにスポットが当たるとは誰も思わなかった矢先の「プラレールくじ」への景品の採用となりました。
景品となった「ファミリーマート号」は、白ベースの車体を生かした3色構成となり、既存のクロスライナーとはまた異なる印象に仕上がっています。先頭部から屋根周りにかけては緑、窓周りの帯は水色とし、ベースの白と組み合わせることでファミリーマートのコーポレートカラーを表現しています。
店舗に残った最後のくじを引くとおまけとして貰える「ラスト賞」には、このクロスライナーのクリア仕様が用意されました。歴史の長いクリア車体のプラレールの中でも「プラレール鉄道」のものは初めてとなり、本来は実車モデル派のファンたちからも注目を集めました。複数個用意されている他の景品とは異なり、各店舗につき一個が用意されており、もっと生産数の少ないこれまでのクリアカラー車両と比較すると生産数は多めではあるものの、今後レアもの扱いされることは間違いないでしょう。
同じく景品にある「ファミリーマートコンテナ&トミカ搭載貨車セット」と「ファミリーマートカラーまがレール」も、その物珍しさから人気を得ています。特に「まがレール」は、2006年・2009年・2010年・2011年の4回に分けて発売された「カラフルまがレール」を彷彿させるとして、往年のファンからの評判は上々です。
プラレールでは初の試みとなった、コンビニでのくじ引き形式での発売。今後も同じように展開されるかどうかは現時点では分かりませんが、プラレール史に名を残す出来事となったのは確かなようです。

