‘18.1.27 北陸新幹線 新高岡～金沢 P：南 雅彦
（今日の一枚より）
早いものでもう今年もあとわずか。ところで、来年3月も恒例である春のダイヤ改正が各社で実施されることが先日発表されました。さらに具体的な日程は不明なものの、2024年に登場・引退することが発表されている車両も多数あります。ここでは2024年の鉄道で何が起こるか、いくつかピックアップしてご紹介いたします。
【写真】2024年の鉄道はどうなる？開業前の新幹線や引退間際の車両写真はこちら！
■北陸新幹線敦賀開業
2015年3月の金沢延伸開業から9年、いよいよ2024年3月16日に北陸新幹線が敦賀駅まで延伸することになります。これに伴い並行在来線となる北陸本線が第三セクターに移管。金沢〜大聖寺間がIRいしかわ鉄道へ、さらに大聖寺〜敦賀間は新会社となる「ハピラインふくい」に転換。北陸本線は米原〜敦賀間となります。
ちなみに、新幹線開業による所要時間は東京方面から敦賀は3時間8分（50分短縮）、大阪方面から福井までは2時間9分（22分短縮）となる予定です。
■273系運転開始・381系引退
国鉄特急型電車を使用した最後の定期特急として注目されていた「やくも」と381系ですが、この度いよいよ2024年4月6日より新型273系の運転が開始されることになりました。1982年に導入されて以来、長らく「やくも」として活躍を続けてきた381系もいよいよ終焉の時が来るようです。
また、現在運行されている381系リバイバルカラー各種ですが、JR西日本よりそれぞれの引退時期も発表。国鉄色は2024年6月末予定、スーパーやくも色は2024年4月5日予定、緑やくも色は2024年6月末予定、そして多数派のゆったりやくも色の引退時期は未定としています。
■「スカイレール」廃止
広島県の瀬野駅に接続するみどり口駅からみどり中央駅までの1.3kmの道のりを結ぶ「スカイレールサービス」。その車両は懸垂式モノレールのような支持方式と、ロープウェイのような駆動方式を併せ持った不思議な乗り物でした。乗るだけで空中散歩を味わえ、まるで遊園地のアトラクションのような楽しみもあった鉄道（法律上は軌道線）でしたが、採算が見込めなくなったこと、今後はEVバスに転換されることなどを理由に、2024年4月末に廃止されます。
■255系定期運用撤退
1993年に「房総ビュー」の愛称とともにデビューした255系。登場当時は「ビューさざなみ」「ビューわかしお」として運用されていましたが、現在は総武本線の特急「しおさい」での活躍が中心でした。
2023年7月にはデビューから30年が経過し、今後の去就が注目される車両の一つでしたが、今回E259系やE257系によって置き換えられることが正式に発表。255系は順次定期運用を終えることとなります。JR第一世代と言われるような車両も、徐々に姿を消しつつあります。
■E8系運転開始
山形新幹線の現在の主力車両であるE3系の置き換え用として、3月16日よりいよいよE8系が「つばさ」としてデビューすることになりました。また、これに合わせる形で「つばさ」に併結する「やまびこ」はE5系に変更されます。E8系はE6系をベースに開発されており、最高速度も現在のE3系の275km/hから、一気に300km/hへとアップすることになります。
これにより連結運用がなくなるものと思われるE2系。こちらの併結運用は今のうちに記録しておきたいものですね。
■201系引退
2022年3月のおおさか東線での運行終了も記憶に新しい201系ですが、現在は大和路線で活躍が続きますが、こちらも現状2024年度での運行終了が予定されています。これによりJR西日本、ひいては201系全車の運用が終了することも意味します。関西圏では長らく国鉄通勤型電車が活躍する場所でもありましたが、いよいよそれも終焉の時が近づこうとしています。
■西武鉄道「サステナ車両」登場
西武鉄道が「サステナ車両」と呼び、他社から車両を購入して運行する計画ですが、2023年9月にその詳細を発表。サステナ車両は小田急8000形と東急9000系であることが判明しました。そのうち小田急8000形を2024年度に運行開始するとしています。導入路線は国分寺線としており、現在活躍する2000系の去就も注目されます。
近年他に例がない大手私鉄から大手私鉄への車両譲渡ということで、レイル・ファンの間では大きな話題を呼んだこのサステナ車両。西武鉄道へ渡る小田急8000形は一体どのような姿になって再び我々の前に姿を現すのか、今から気になるところです。
