185系

特集・コラム

【415系鋼鉄車】交直流用近郊電車の足跡を辿る

2023.04.15

‘06.3.13 常磐線/北松戸-馬橋 P:西村貴男
「お立ち台通信」より)

 5月9日に最後の車両見学会が開催されると発表された415系。「今日が4月15日だから…」という理由がないわけではありませんが、まもなくその姿を消す415系鋼鉄車を中心に、これまでの投稿とともにその活躍を振り返ってみることにしましょう。

 415系は1971年から20年ほどの間、国鉄が製造した近郊型電車です。113系や115系とよく似た車体を使用していますが、大きな違いは運用区間に合わせた交直流用電車であるということ。

 かつては大分や鹿児島などの九州エリア、JR西日本の七尾線、そして常磐線や水戸線で活躍していましたが、2007年にJR東日本エリアから撤退、2021年に七尾線より引退、そして2022年にはJR九州エリアでの運用も終了しました。

‘22.05.19 鹿児島本線 南福岡-笹原間 P:高橋佳奈子
「お立ち台通信」より)

 なお、現在運用されている415系は、南福岡車両区および大分車両センター所属のステンレス製1500番代のみ。民営化前後に登場した1500番代は211系と車体の基本設計を同じとした交直流電車で、現在も鹿児島本線などで運用されています。

 少しずつ、しかし確実にその数を減らしつつある国鉄型電車たち。過去の車両に思いをはせながら、貴重な現役車両はマナーを守って暖かく見守りたいですね。

415系の雄姿はこちらにて!

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