text & modeling & photo:根本貫史(RMM)
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小田急ロマンスカー 50000形「VSE」。2005年の登場以来、長らく小田急ロマンスカーのフラッグシップとして活躍を続けてきた同車だが、車両の経年劣化や、それに伴う更新が難しいという判断から2022年3月を以って定期運行を終了したのは記憶に新しい。現在では主にイベント列車などを中心に活躍を続けているが、今年2023年秋頃の完全引退を予定している。そんな「VSE」だが、2016年にTOMIXから16番の限定品として発売されている。この16番製品をベースに今回はディテールアップを施したものを紹介していく。
■伝統ある優美な姿を16番で!
TOMIXの16番シリーズに初の私鉄特急として50000形VSEが加わった。同社のラインナップはおもに国鉄型が多いが、既存の16番ユーザーはもちろん、Nゲージに慣れ親しんだ比較的若年層のユーザーが16番に興味を持つのにも適した車種選定と言えよう。 製品は両端先頭車と動力車を含んだ基本5輌セットと、動力車を含む中間車の増結5輌セット。そして限定品として、50001Fの車番とブランドマークが印刷済で室内灯を装備したフル編成のセットの3種で展開。基本・増結セットでは車番およびブランドマークがインレタによる選択式。室内灯はオプションとなる。
実車登場直後にNゲージで製品化していることもあって印象把握は非常に良好で、スケールが大きくなった分、より精密なディテール表現となり、非常に完成度の高い製品となっている。
◆TOMIXから「VSE」のNゲージが発売された直後の記事はこちら!
16年前にタイムスリップ…小田急ロマンスカーVSE「登場当時」のNゲージに迫る!
■50000形VSEをメイク&ディテールアップ
完成度の高い製品ではるが、よりリアルに仕立てるべく、車体と内装を中心に加工を施した。
車体はインレタを転写後に一旦全て分解。床板や屋根は簡単に外せるが、側窓パーツは両面テープを併用して装着されているので、マイナスドライバーで押し広げながら分解する。車体はインレタの保護も兼ねて、クレオスのスーパークリアー光沢を吹き付け、車体の光沢感を増した。屋根は同じくスーパークリアーのつや消しを吹き、車体との質感の差を明確にした。さらに床下の防音カバーのパネルラインと室外機のルーバーをエナメル塗料のダークグレーでスミ入れをしてディテールを強調。同様に客扉にはグレーを流し込んでプラグドア特有の戸当たりゴムを表現した。屋根上は薄めたエナメル塗料でウオッシングを施した。
その他加工箇所は多岐に渡るので、詳細は各写真にて解説したい。
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※こちらの記事は『RM MODELS 262 2017年6月号』の記事から抜粋しており、情報は当時のものとなります。あらかじめご了承ください。