185系

特集・コラム

営団⇒東京メトロのハンサム兄弟、6000系&7000系の撮影会が開催されました

2022.11.13

text & photo:RM
取材日:’22.11.12 場所:東京メトロ 新木場車両基地
取材協力:東京地下鉄

 東京メトロは旧組織である帝都高速度交通営団(営団地下鉄)の時代から、常に時代を先取りする優秀な車両を採用してきた鉄道会社です。時代時代でエポックを確立する名車と呼ぶにふさわしい電車が誕生し、その一部は引退した今でも同社が大切に保存しています。

▲緑帯の6000系と、黄帯の7000系。特に黄帯が復元された7000系はだいぶ若返ったように見えました。

↓画像18カット、たっぷりご覧ください!↓

 近年に全車引退となった6000系(千代田専用)、7000系(有楽町線・副都心線用)も、デザイン・機能の両面で記念すべき系列と言うべきで、10両編成それぞれ1本ずつが同社新木場車両基地にて機能を維持した状態で保存されています。

▲新木場駅寄りから2編成を見たところ。7000系は晩年の3色帯仕様でした。

6000系とは
 千代田線は1969年の最初の開業時には本来東西線用として開発された5000系が暫定的に配置されましたが、本命は電機子チョッパ制御、オールアルミ合金製ボディの6000系で、その頃1次試作車3両編成が試験に供されていました(後の北綾瀬支線用ハイフン車)。次いで2次試作車(6101編成)が登場しましたが、形態的には量産車との違いが目立つもので、今回展示された6102編成が量産車1編成目となります。

▲左が綾瀬方6002号、右が代々木上原方6102号。6102の方は方向幕装置が復元されています。両側先頭とも、営団時代の「S」マークが貼付されていました。

 特に前面の非対称スタイルは当時としては非常に斬新で、高い評価を受けました。当初から国鉄常磐線との相互乗り入れに供され、やや遅れて小田急線にも乗入れるようになります。2次試作車から、第7次までに亘る量産車はすべて10両編成で、35編成(+件のハイフン車3連1編成)が登場。生涯千代田線を離れることはなく、2018年に全車引退となりました。

7000系とは
 1974年の有楽町線開業に備えて登場した系列で、完成度の高い6000系をベースにさらなる改良を加えられていました。制御装置には改良型であるAVF(自動可変界磁、Automatic Variable Field)式チョッパ制御を採用しています。また、将来の西武線乗り入れを見越し、前面と側面に種別表示窓の準備工事がなされ、特に前面では非常用貫通扉上部にそれが設けられたことから、車番の位置も変更を受けています。

▲左が和光市方7001号、右が新木場・渋谷方7101号。7101の方は方向幕装置が復元され、さらに立体的な紺色の「S」マークも取付。7001の方は引退時のままの3色帯で、「M」マークとなっています。

 試作車は存在せず、展示された7101編成が量産車1本目となります。当初は5両編成でしたが、後に10両まで増結。後年に10両編成として新造されたものも含め、計34編成が製造されました。帯色は長く有楽町線を示す黄色(ゴールドを示す)とされていましたが、2008年の副都心線開業に合わせ、一部編成の8連化、帯色の3色(ブラウン、ゴールド、ホワイト)化がなされました。そして2022年4月に、営業運転を終了しています。

 前述したように、この編成は当初5連で後に中間車5両を増結しています。その間のデザインの進化により、側面窓の形状・サイズが大きく違っていたのが特徴(増結時は初期車は二段窓だったのでなおさら差異が大きく感じれました)。

▲左手が増備車、右手が初期車で、初期車は天地の小さな二段窓(後に一段窓に改造)、増備車は当初から大き目の一段窓でした。

 今回の撮影会では、7000系のうち新木場・渋谷方7101号の帯色をかつての黄色に復元(片側側面は一部のみ)。また両系列とも片側先頭車の前面行き先表示を幕式に復元するなど、ファンを喜ばせる工事が行われていました。さらに第2弾となる今回は初の試みとして、「親子コース」も設定。お子様が制服を着て記念撮影を楽しめる趣向となっていました。

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6000系(鉄道投稿情報局より)

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P:廣島一貴

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P:中村直樹

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