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これだけでグッとよくなるジオラマテクニック!Nゲージの「バラスト」をリアルにするコツ。

2022.07.05

modeling & photo:根本貫史(RMM)

 ここではレイアウトの要となる線路のディテールアップをご紹介します。線路のおもな作業は電化区間であれ ば架線柱の設置、そしてバラストの散布を行ないます。バラストの散布を除けば基本的に塗装が中心の作業になり、今回は実感的な演出加工である「ウェザリング」も施してみました。線路の仕上(加工)で重要となるのは、安定した走行(通電)に支障が出ないこと。ここが疎かになっては車両走行のできるレイアウトは成立しません。

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■バラストの散布と固着・線路際の演出加工

 フロアーレイアウトから固定式レイアウトまで機能的に幅広く使える道床付のシステム線路は、各社製品とも最小限のバラスト(道床)が表現されていますが、より実感的に見せるにはバラストの散布が欠かせません。とはいえ精密な機構を持つ車両を走行させるのに、線路の周囲に粉末素材を散布、さらに塗装やウェザリングまで施すとなれば、安定走行ができるか不安に感じるかもしれません。安定走行させるためには「線路が覆われるほどの障害がないこと」、「通電するための接点を確保」。この2つの絶対条件さえ遵守できれば、 線路周辺の演出加工を施すことができます。

▲電化区間の場合は、バラスト散布前に架線柱の台座を予め設置しておく必要がある。台座はスチのりで剥がれないように確実に固定しておく。

▲エアブラシを使い線路のレール側面を茶色に塗装する。これはあくまでもレール側面だけ着色することが目的で、ウェザリング(汚し)とは異なる。

▲いよいよバラストを散布。バラストは モーリンのRストーン(N幹線用)を使用。最初はスプーンを使って横方向に流すように散布していく。

▲筆の枝部分を使ってバラストの盛り具合を整形していく。線路が覆われない高さで、断面から見て「いかり肩」のような 形状になるように盛り付けていく。

▲固着にはKATOのバラスト糊を使用。 小さな紙皿などに使用する分量だけ移してから使う。

■エアブラシで線路にウェザリングを施す

 線路周辺の仕上げとして、より実感的な演出をするため、エアブラシによるウェザリングを施します。ウェザリングは必須作業ではありませんが、 施すことでバラスト散布部分と道床側のモールドによるバラスト表現との境界を目立たなくする効果があり、質感も揃えられます。なお、乾燥後は 必ずレール上面(車輪との通電接点)に付着した塗料を、1000番のサンドペーパーでしっかり削り取っておきましょう。

▲エアブラシを使い茶系色のアクリル塗料を線路周辺 に吹き付けていく。汚れの色味やその範囲は実物を参考にすると良いだろう。

▲ウェザリングが終わったら、溶剤を染み込ませた綿棒で枕木部分だけ茶色を落としていく。強く擦ると元の枕木色も落ちてしまうので軽く拭き取っていく。

▲ウェザリングを含め線路を塗装した場合は、1000 番のサンドペーパーを使ってレール上面の塗料を確実に落とすこと。

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