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鉄道模型、はじめてみませんか?Nゲージ入門セットの基礎知識!

2021.12.20

text & photo:RMM

 Nゲージ 鉄道模型の醍醐味はやはりなんといっても「走らせられる」こと!ですが、走らせるまでは車両の他に線路やコントローラーなど、さまざまなパーツが必要です。そこでNゲージの定番であるKATO(カトー)とTOMIX(トミックス)からNゲージを始めやすい入門セットが各種発売されています。ここではNゲージを始めるための入門セットの使い方と、まずは知っておくべき知識について解説いたします!

■広げるのに必要な部屋の広さは?


▲KATOのユニトラックで楕円形のエンドレスを組んだ例。

 入門セットを購入してまず最初に確保したいのは線路を敷くスペースです。KATO・TOMIX共に少なくともタタミ半畳分の広さと、コントローラーに電源を供給するためのコンセントが必要です。このように家の床に線路を敷くことを「お座敷運転」「フロアーレイアウト」と呼びます。入門セットを買う前にまずはどこに敷くかを考えておくのがマストです。

■家の中のどこに線路を敷いたらいい?

▲写真のようにタタミのふちの凸凹ではよく見ると浮き上がって山になっている。この微々たる段差が脱線や連結器が外れる原因となる。

 線路を敷く場所は、フローリング等の、床に凹凸が少ないところを選びましょう。必要な面積をタタミを例に説明しましたが、実際タタミではふちの部分や隣り合うタタミ同士で段差ができたり、Nゲージの線路を敷くには凹凸が多く不向きです。無理に敷くと線路のつなぎ目が山になり、車両の床下が引っかかったり、連結器が外れたりするので注意しましょう。
 また、線路を敷く前には必ず掃除をすること!掃除が不十分だと車両がゴミやホコリを巻き込んで故障の原因にもなります。掃除は念入りに!

■「お座敷運転」に必要なものを揃える!

  1. 車両
    KATO、TOMIX、マイクロエースなど、外国製を含めてどのメーカーの車両でも「Nゲージ」であれば規格統一がされているためどのメーカーの線路でも走らせられる。
  2. コントローラー(電源装置)
    線路に電流を流し、車両の進行方向や速度をコントロールするためのもの。写真のKATO製品をはじめ、一般的には「パワーパック」と呼ばれることが多い。
  3. 線路
    列車が走るための線路。「Nゲージ」規格の線路は全て9mm幅の線路に電流が流れて車両が走る仕組みになっている。
  4. フィーダーケーブル
    コントローラーと線路を繋ぐためのケーブル。プラスとマイナスの2本のケーブルが1本になっている。強く引っ張ると断線するので取り扱いには注意!
  5. リレーラー
    車両をレールに乗せるための道具。レールの上に載せ、上面に車両を置き、滑らせて線路に載せる。これを使えば誰でもスムーズに車両を載せられる。

■基本セットの取り扱いは?

▲パッケージがかさばる場合には、100均などで売られているケースを活用すると良い。ここでは線路がむき出しだが、可能であればエアーパッキンで包むことをおススメする。

 入門セットを購入したら、箱は捨てずに入れ物として活用しましょう。線路を敷く時に箱から出して、運転し終わったら箱にしまうという流れにすると良いでしょう。もし、どうしても入門セットの箱が大きすぎる場合は、車両は内箱に入れておき、線路は同じ大きさの線路ごとに重ねてエアーパッキンで包み、100円ショップ等で売られているプラスティックケースなどに入れておきましょう。
 運転のたびに出し入れするのは面倒ですが、そのままにしているとうっかり踏んで破損させたり、線路にホコリが溜まって車両故障の原因になったりするので必ずしまっておくようにしましょう。

■KATO or TOMIX どっちがいいの?

 KATOとTOMIXでは車両に互換性はありますが、線路同士では基本的に互換性はありません。KATOでは「ユニトラック」、TOMIXでは「ファイントラック」と呼ばれる独自の規格を展開しており、今後、線路を増やすのであればどちらの線路を買うかが大きなポイントとなります。追加の線路をある程度揃えた状態で切り替えようと思っても、最初から買い直しになるので慎重に選びたいポイントです。各社それぞれの利点があるので、好みや欲しい線路がラインナップにあるかなどを見て決めるのが良いでしょう。

●KATOとTOMIXの線路の違い

▲写真左がKATOの「ユニトラック」、右がTOMIXの「ファイントラック」。ジョイント部分の他にも道床(レールを支える土台)の幅や高さに違いがあるのがわかる。

KATO:KATO製は複線系の線路や駅、駅前セットなど、周辺のストラクチャーパーツが充実している。「ユニジョイナー」という独自のジョイントでカッチリ組める。
TOMIX:ポイントや線路の種類が豊富で、近年では複線系の線路も充実してきた。同じくトミーテックから発売されている情景パーツシリーズ「ジオコレ」と互換性がある。

■入門セットに自分の好きな車両がない… でも大丈夫!

 入門セットにはレールと車両がセットになって販売されています。ですが好みの車両がない場合にも、線路と車両別々で揃えることも可能です。両社ともに車両が付属してない基本レールセットが発売されています。KATOであれば「マスター線路セット」シリーズや「V線路セット」シリーズ、TOMIXであれば「マイプラン」シリーズなどがこれに該当します。このセットに3両〜4両程度の車両セットを購入すると「自分だけ」の入門セットにすることができます。車両にこだわりたい方にはおススメの買い方です!

 さて、今回は各社共通の入門セットの取り扱いについて紹介しました。各社それぞれに利点があるので、自分の好みのメーカーを吟味して選んでNゲージデビューしてみませんか?

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