特集・コラム

北陸新幹線 敦賀車両基地(仮)建設現場に潜入!

2021.11.08

text & photo:RM
取材日:2021年11月7日 取材協力:福井県、鉄道・運輸機構

 2024年春に開業が予定されている、北陸新幹線 金沢~福井間。2015年に金沢まで開業して順調に定着を果たしている北陸新幹線が、初めて福井県まで乗り入れるまであと約2年半だ。トンネル、橋梁、駅施設などの建設も粛々と進行しているが、敦賀駅付近に建設される「敦賀車両基地(仮称)」の建設現場見学会が福井県民向けに開催され、報道メディアにも公開された。

▲「仕業検査庫」の側面。新幹線12両編成がフルに収まる全長を持つ。

▲3線のピットと屋上点検台が完備されるようになる。

 この車両基地は、既存の白山車両基地(金沢)とは異なり、車両が所属するものではなく、仕業検査および車両留置の機能を主に持たされるもの。位置としては敦賀駅から真南方向で、ちょうど在来線の北陸本線に沿ってカーブしてくる。回送線の全長は約2kmだ。

▲名古屋行き「しらさぎ」が車両基地すぐそばを駆けていく。

▲説明用に掲げられた配線略図。

 今回内部が公開されたのは「仕業検査庫」と呼ばれる3線の車両庫で、線間が広く取られ、ピットと屋上点検台がそれぞれ編成全長分用意されている。レールはピットの関係でH型鋼の上に固定されているが、この部分の1mm単位の精度出しがかなり慎重を期すとのことで、まだ最終的な固定はされていなかった。

▲レールはH形鋼の上に精度を出しつつ固定されるようになる。

 これに隣接して「着発収容庫」が7線分あり、最大で10編成を収容できる計算。このほかに総合事務所、信通整備室、確認車検修庫、保守用車検修庫、臨修庫(臨時に台車を外して修理点検を行える設備)、洗車設備、変電所、消雪基地などが整備されることになっている。建屋内のレール敷設は一部進行しているが、地表部にはまだレールは敷かれていないようだった。

▲敦賀駅、敦賀湾まで一望できた。駅からこの車両基地までの回送線全長は2kmだ。

▲敦賀駅を出て金沢方向へ向かう新幹線の高架は、深山トンネルに吸い込まれている。

 施設内で最も高い5階建ての総合事務所屋上からは、晴天も相まって敦賀湾が一望できた。視線を右へやると、新幹線の高架がトンネルで山肌に吸い込まれている。これは開業区間で12本存在するトンネルの中で最後に貫通した「深山トンネル」(768m)だ。

▲取材帰途、米原へ向かう「しらさぎ」車中から眺めた車両基地。中央部の建物が仕業検査庫だ。

 この敦賀車両基地、実は在来線である北陸本線の上り線(米原方向)の車窓からはよく見える(下り線からは高低差の関係でよく見えない)。もし旅行する際はぜひ車窓に目を凝らしてみてはいかがだろうか。

▲新幹線高架橋が分岐している部分。右手が車両基地へつながり、左手は大阪方面への延伸用だろう。

(次回記事では、敦賀駅の現状をお伝えします)

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