text & photo:根本貫史
ジオラマやレイアウトなど情景作りでは、用途や素材に適したあらゆる接着剤を使い分けます。基本的に画材店やホームセンター、100均で入手できる一般用途の接着剤が中心ですが、中にはジオラマ用に特化した便利な専用品も存在します。ここでは、その代表的な接着剤の種類と使い方を紹介しましょう。
■ボンド水溶液
情景工作で使用頻度が高く、古くから用いられているのが「ボンド水溶液」です。これは市販されているのではなく、木工用ボンドをベースに自作することになります。とはいえ、使用するのは身近に入手できる一般用途の既製品なので、決して難しい作業ではありません。また、現在ならほぼ全て100均で入手できるので、作業を始める前にまずはボンド水溶液を作り溜めておきましょう。ここではそのレシピを解説します!
■ビニル樹脂系接着剤
上写真は「スチのり」、下は「発泡スチロール用接着剤」。いわゆる「ゴム系接着剤」に近いですが、一般のゴム系だと発泡スチロールを溶かしてしまうので、必ず「発泡スチロール用」を用意しましょう。
●ポイントは「ペタペタするべし!」
▲接着剤をそのまま塗布して圧着しがちだが、正しくは素材同士を何度も合わせて糸を引かせてから使うのが正解。この方がより密着でき、接着強度が格段に向上する。
■ボンド系接着剤
上写真は一般的な「木工用ボンド」、下は手芸用の「クラフトボンド」。木工用も速乾タイプが便利ですが、クラフトボンドの方が粘度と速乾性があり、微細な接着に優れています。
●微細な箇所にもピンポイントで狙える「クラフトボンド」
▲クラフトボンドは樹木など接着面積が狭い微細な箇所への接着に適している。
■KATO バラスト糊
品名にもある通り、バラストの固着に特化した専用接着剤です。速乾性で浸透力が高いので、流れやすい粒子の細かい素材でも形状を保ちながら接着することができます。また、バラストに限らずパウダー系素材等にも幅広く活用可能です。
■モーリン スーパーフィックス
バラストをはじめとした砂利や砂、パウダー系素材など幅広い接着に対応した万能接着剤。速乾性で浸透力にも優れており、ボンド水溶液のように希釈しても使用できます。
↓これら接着剤を活用したジオラマ制作記事はこちらから!↓