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特集・コラム

鉄道模型ジオラマには欠かせない!緑豊かな植物表現をやってみよう!

2021.10.29

■代表的な素材の使い方

 植物系表現素材も地表に接着剤を塗布してから素材を貼り付けていくという単純な作業となります。ターフなど粉末系の素材であればそのまま地表に定着してくれますが、フォーリッジなど大粒のスポンジ素材は弾性があるので、しっかり押し付けてあげないと特に傾斜面では乾燥中に剥がれ落ちてしまいます。 それを防ぐには、モーリンのスーパーフィックスを予めフォーリッジに染み込ませたもので貼り付けると、接着剤の粘性で保持ができ、乾燥後もフォーリッジ自体が硬化してしっかり固着できます。 ここでは、植物系表現素材の中でも使用頻度の高いフォーリッジとフォーリッジクラスタの基本的な使用法を解説します。

■ポロポロ落ちるフォーリッジ…その対策は!?

 「地表に接着剤を塗布してから素材を貼り付ける」… 基本的な方法としてはこれは正解です。しかし、接着剤は接合面しか浸透しておらず、表面側には接着効果はありません。上の解説で接着剤(スーパーフィックス)を浸透させたものを使用しているのもそのためで、植物系表現素材は基本的に「接着剤を浸透させて使うもの」と覚えておきましょう。持ち運ぶ機会の多いジオラマでは、運搬時の振動や接触で素材の脱落が発生しやすいので特に注意が必要です。

▲接着剤を塗布した地表にフォーリッジを押し付けながら接着。技法としては正解だが、ここで終えてしまっている例が多い。これだけだと素材が剥れやすい。

▲確実に接着するには上記の解説にあるように予め接着剤を染み込ませるか、最終仕上げ時に後から染み込ませると良い。後者の方法なら既に完成している作品 でも予防策として施工可能だ。

 

■素材を容器に移して作業効率を上げる!

 カラーパウダーやターフなど、粉末系素材製品の多くはビニール小袋でパッケージされており、そのまま開封して指で摘んでパラパラ…。使用後もビニール袋のアタマを丸めて輪ゴムで留めて色々な素材が入った箱に収納…。これでは作業効率が悪く、収納時も振動で素材がこぼれ出す恐れがあります。そこで便利なのが、「調味料ポット」です。

これなら素材の種類も明確で、砂糖を使う感覚でスプーンでサラサラっと使えます。また、統一デザインのものを使えば棚にズラッと並べてお洒落に収納できます。お困りの方は是非お試しを!

🔸同じくジオラマの見せ場となる水辺の表現はこちらから!

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