特集・コラム

10月の鉄道のデキゴト「南武線E233系8000番代営業開始(2014年)」

2021.10.22

text:RM

■伝統の3色帯を受け継いだ新型車両

 「○月の鉄道のデキゴト」は、当月にあった過去の鉄道の「デキゴト」(路線の開通や車両の新製・廃車、そのほかの事件など)を振り返るコーナーです! ティーブレイクにでも気軽にお楽しみください。

▲印象的な暖色系3色帯が特徴の南武線E233系8000番代。
‘19.3.18 南武線 武蔵溝ノ口 P:堀 裕一(鉄道投稿情報局より)

 このところ歴史的にかなり古いテーマで展開してきた本コラム、本日は割と身近な話題で行きましょう。7年前となる2014年10月4日、南武線でE233系8000番代が営業を開始しました。

▲原形前面の205系でも、客扉の大小で2種類の形態があった。
‘09.4.10 南武線 矢川~谷保 P:酒井健一郎(鉄道投稿情報局より)

 川崎と立川を結ぶ通勤路線である南武線は、このE233系が導入されるまで205系と209系によって運行されていましたが、陣容は案外バラエティに富んでいました。主力となる205系は、新製投入されたグループ(0番代後期車=原形の前面と、大きい客扉窓)、山手線から転入してきたグループ(0番代前期車=原形の前面と、小さい客扉窓)、先頭車化改造車を含むグループ(先頭車化改造車はクハの1200番代、小さい客扉窓)の3形態が在籍。209系は新製投入された0番代(1本のみ)と、京浜東北線から改造の上で転用された2200番代(3本)が在籍していました。

▲南武線最後の205系は、先頭車化改造の1200番代を含むナハ46編成だった。
‘16.1.9 南武線 久地~津田山 P:久保田健一(鉄道投稿情報局より)

 ラインカラーは3色ストライプで、旧型国電時代の茶色、中央線カラーの朱色、後年101・103系で定着した黄色というもの。南武線の歴史を物語るなかなか味わいがあるラインカラーが、ステンレスカーによく似合っていたものです。

▲桜の下、ラウンドした先頭部形状が穏やかな表情を見せる。
‘21.3.27 南武線 宿河原~登戸 P:深町忠利(今日の一枚より)

 通勤タイプとしては中央線快速、京浜東北線、京葉線、埼京線、横浜線と次々に勢力を広げてきたE233系。E231系までと違い、投入路線ごとに番代区分されるようになったのも特徴で、南武線用は8000番代に区分されていますが、他番代と比べてそこまで異なる点があるわけではありません。205・209系で好評だったラインカラーはしっかり受け継がれ、翌2015年末までに35編成が出揃い、この時点で209系2200番代1本を除いて同系で統一されました。

▲最新型の電車と、昭和風味を残す建物の組み合わせが見られるのも、南武線の魅力。
‘18.7.27 南武線 武蔵溝ノ口~津田山 P:井上 敏(今日の一枚より)

 その後2017年に残存の209系を置き換えるために青梅線用0番代からの転用改造で8500番代が1編成転入し、ついに系列の完全統一が為されます。南武線の電車が1系列に統一されたのは、1978~1982年の101系以来…ということになるでしょう。 

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