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特集・コラム

はじめてでも安心!まずは始めよう ジオラマ工作の楽しみ方

2021.10.27

text & photo:根本貫史

■「映える」情景作りとは

  情景作りは、写真や風景画と同じく、フレームの中にお気に入りの風景をバランスよく収めることが 重要となります。ただ、写真や絵画と大きく異なるのは表現結果が平面ではなく立体になるということ。限られた表現スペースで実景を再現するには限界があります。 そこで大切なのは上手くデフォルメすること。これは作品の出来不出来に関係なく、ここがどこであるかとわかる要素がしっかり再現できているかがポイントとなります。ですがこれは題材が実景に限った話。もちろん自由な発想で風景を自ら作り出す「架空の情景」もまた、情景工作の楽しみ方の一つとなります。

■情景作品の楽しみ方

 ひとくちに「情景作品」と言ってもさまざまな楽しみ方があります。ここではその楽しみ方による作品の例をご紹介します。

●ジオラマ(ディスプレイ)

  情景工作の基本となるのは、やはり「ジオラマ」 です。ジオラマは小さなスペース(ベース)に情景の一角を模型として再現し、鑑賞したりディスプレイとして楽しめます。

●レイアウト(走行・運転)

 鉄道模型本来の楽しみ方である走行を、 情景付きで楽しめるのがレイアウト。周回の線路配置が基本で、1枚のボードで収めるのが「固定式レイアウト」、複数のボードを接続する「モジュール(分割式)レイアウト」などがあります。

●撮影(写真・動画作品として)

 最近はスマホカメラの普及と高性能化により人気なのが写真や動画 の「撮影」。ジオラマを撮影の「セット」として使い、室内または屋外に持ち出して、実写さながらの構図で撮影して楽しめます。

↓次ページには楽しみ方に合ったベース選びをご紹介!↓

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