特集・コラム

W7系、金沢港での陸揚げシーンを報道公開!

2021.10.05

text & photo:RM
取材日:’21.10.3 取材場所:金沢港
取材協力:西日本旅客鉄道

 JR西日本では、2019年10月の台風19号により被災した北陸新幹線車両の代替としてW7系を2編成新製投入することになっていたが、今回1編成が山口県の日立製作所笠戸事業所にて完成し、白山総合車両所最寄りの金沢港まで船舶輸送された。その陸揚げ作業が報道公開されたのでここでレポートしよう。

▲夕闇迫る中、既に陸揚げされた2両の中間車の頭上を移動するW714形。

 輸送船舶にはW7系が2両ずつ積載されており、今回3隻で6両(1編成の半分)が到着。このうち報道公開されたのは、12号車となるグランクラスW714形の陸揚げシーンだ。2本のクレーンによって船から持ち上げられ、隣接する波止場に停車しているトレーラーに下すという作業手順であった。

▲輸送船の船倉から2基のクレーンで持ち上げられるW714形の車体。

 今回導入のW7系は、在来車両と比べると以下の点で仕様変更されている。
〔安全性・安定性に関する部分〕
・台車モニタリング装置搭載(台車の異常・予兆を検知する機能)
・車両への着雪防止対策(車両床下への雪庇ダミー設置、ドア部の構造変更)
〔バリアフリーに関する部分〕
・車いす用フリースペースの設置(7号車金沢寄りの車いすスペースを4席へ増加。車いすに乗ったまま車窓を楽しめるスペースを2席設置)
〔乗客サービスに関する部分〕
・普通車の荷物置き場を増設(1~10号車客室内、11号車デッキスペースに設置)
・停電時に水洗使用可能なトイレを一部に設置(3、7、11号車)

▲船から波止場への移動の際、2基のクレーンの間を通すために一旦90度向きを変えてまた船と平行な向きに戻している。

 今回導入される2編成はあくまで被災編成の代替で、年内に営業運転開始する予定。そして今後、敦賀延伸用に11編成が増備されることになっており、上記の変更点はこちらにも適用される。11編成の導入スケジュールは、2021年度=1編成、22年度=7編成、23年度=3編成と発表されており、製造会社は日立製作所、川崎車両(10月1日に川崎重工より分離)、近畿車輛にて分担されるとのことである。

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