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特集・コラム

東京メトロ半蔵門線用新型車両18000系、報道公開!

2021.06.02

text & photo:RM
取材日:’21.6.2 場所:鷺沼車両管理所
取材協力:東京メトロ

 東京メトロでは、半蔵門線で長年活躍をつづけてきた8000系に代わる新型車両として18000系を導入することとなり、6月2日に報道公開された。

▲兄弟系列として誕生した17000系に比べると、シャープな形状のライトやパープル系のラインカラーによってクール感のあるデザインとなっている。

 現在、東京メトロの半蔵門線用の車両には、1981年に営業開始した8000系(10両編成19本)と2003年に営業開始した08系(10両編成6本)があるが、このうちの8000系を置き換えるべく開発されたのが18000系である。有楽町線・副都心線用17000系と一部仕様を共通化し、設計開始から約3年で初編成が搬入された。

▲手前から18000系、08系、8000系2本という並び。パープルの色味を大胆に変えてきたことがわかる。

 20m級4扉アルミ車体で、側面見付けは17000系と共通性があるが、先頭部は独自の直線的かつシャープな印象を持たせている。これは既存の8000系・08系がやはりシャープで端整な表情を持っていたことの継承とのこと。ラインカラーのパープル濃淡2色の帯が前面から側面に流れるように配置されているが、パープルの色調は従来の赤系から青系へと大きく変えられている。

▲室内もパープル系を大胆に配色(吊り革も!)。トーンオントーンのハイセンスなものとなっている。

 インテリアもパープル系で、トーンオントーン(同系色の濃淡配色で主に彩度は同じで明度差をつけた配色のこと)で明るさや活気を表現。伝統と新しさが交じり合う沿線の街を表現しているとのこと。フリースペースやピクトグラムによるユニバーサルデザイン、さらに一部ドアでは車いすやベビーカー乗降の際の便宜を図りドアレールに切り欠きを設けるなど、バリアフリー対策も万全となっている。

▲オフセットされた前面非常扉は半蔵門線用車両3代に継続して採用された。

▲運転台はワンハンドルマスコンで、大型モニター3台も設置されている(常用2画面+バックアップ1画面)。

 18000系は2021年8月に営業デビュー予定で、2025年までに190両が投入され、8000系全編成を置き換える予定となっている。

参考記事
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東京メトロ 半蔵門線向け新型車両18000系を導入

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