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東武鉄道C11 123のボイラー修復完了! 茶色いスハフ14も登場!

2021.05.26

text & photo(特記以外):RM
取材日:’21.5.26(特記以外) 場所:東武鉄道南栗橋車両管区
取材協力:東武鉄道

 東武鉄道では、かねてより修復中であった「C11 123」のボイラーの修復が完了し、南栗橋車両管区へ搬入される模様を報道公開した。

▲トラックからクレーンで吊り上げられて搬入されるC11 123のボイラー。

 現在、東武鉄道の「SL大樹」に関わるC11形は3両も存在し、話が複雑になっているため簡単におさらいしておこう。

① C11 207
 「SL大樹」がデビューした2017年から牽引を担当。JR北海道の所有で、長年「SLニセコ号」「SL冬の湿原号」などで活躍。国鉄時代にヘッドライトが2灯化され、非常に特徴ある外観となっている。東武鉄道は本機を借り受けて使用しており、現時点では中間B検査で南栗橋車両管区に入場中。

▲「SL大樹」デビュー以来孤軍奮闘してきた207号機。「二つ目」ライトが特徴。’20.12.21 東武鉄道鬼怒川線 下今市

▲207号機は中間B検査で現在は入場中。7月に運用復帰予定。

② C11 325
 こちらは長年真岡鐵道で「SLもおか」の牽引で活躍し、2020年に東武鉄道へ譲渡。同年12月から「SL大樹」の牽引を担当しており、現時点では唯一営業運転中のカマである。

▲真岡鐵道から搬入された時点での325号機。現在は入場中の207号機に代わって1両体制で「SL大樹」牽引中。’20.7.31 東武鉄道南栗橋車両管区

③ C11 123
 本記事の主人公。国鉄に在籍した経歴が無い異色機で、当初は江若鉄道が自社発注した「ひえい」→「C111」。その後、雄別鉄道→釧路開発埠頭で活躍した後、道内で個人が長年保存していた。東武鉄道では日本鉄道保存協会を経由して本機を譲り受け、動態復活を目指しているもの。ボイラーは2019年7月に大阪の専門メーカー・株式会社サッパボイラに搬出されて修復中であった。なお、「123」という車両番号は東武鉄道が独自に定めたもので、国鉄にも同番号がかつて在籍したが関係はない。

▲2年前の、ボイラー搬出時点でのC11 123(この時点ではまだ123という車両番号は決まっていなかった)。’19.7.1 東武鉄道南栗橋車両管区

 さて、当初は「2020年冬」に修復完了予定としていたC11 123だが、修復箇所が想定より多かったこと、コロナ禍によって工程が滞ったことなどから、現在は「2021年冬」の完了予定となっている。とはいえボイラー修復によって大きな山場は越したと言うことができ、完成の暁にはC11形が3両勢揃いする。今後の修復状況にも注目していきたいところだ。

 本日同時に公開されたのが、「SL大樹」用14系客車のうちの1両「スハフ14 5」が茶色くなった姿。これまで国鉄時代オリジナルの青20号+白帯という塗色であったが、今後SL全盛期の「昭和レトロ・ノスタルジー」をより味わってもらうために当時の客車に塗られていた「ぶどう色2号」へと塗色変更したもの。当面は青い客車との混結で運用されるが、今後の展開にも期待したい。

▲茶色一色となったスハフ14 5。今後は編成単位でこの色になるような構想もあるとのこと。

参考記事
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東武鉄道、SL復元機の車両番号を「C11形123号機」に決定

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