text & photo:RM
取材日:’21.4.28 場所:小湊鐵道五井車庫
取材協力:小湊鐵道
小湊鐵道では、先日営業運転にデビューしたキハ40 2につづき、同時にJR東日本から譲渡されたキハ40 1(元2021番)の営業運転に向けて検査などを行ってきたが、この度外装がほぼ仕上がったところで取材が実現した。
▲国鉄気動車一般色のような、ちょっと違うような独特なイメージとなったキハ40 1。
2番がJR時代の「東北地域本社色」をそのまま維持してデビューしたのに対し、こちらの1番はなんと既存のキハ200形に準じたクリーム+朱色、いわば「小湊色」に塗り替えられているのが最大の話題だ。
▲先にデビューを果たした2番(写真左)との並び。塗り分けラインを敢えて合わせていることがわかる。
一見、国鉄の気動車標準色にも似ているが、よく見ると2番の東北地域本社色と塗り分けラインが合わせられており、例えば側面の塗り分けラインの高さが2番と同じ(キハ200形よりも低い位置)になっている。また正面で塗り分けラインが切り下がるところに斜めの角度が付いているのも、やはり東北地域本社色からの引用のようだ。さらにキハ200形には入っていない雨どいの朱色によって、全体が引き締まって見えている。
▲キハ200形との連結部を見ると、塗り分けライン高さが異なることもわかる。
車内の様子も、種車に由来する2番との違いがある。ほぼ原形を保っていた2番に対し、こちらはクロスシート部の片側が1人掛けとなった1+2配置となって、その部分には吊り革が長手方向に多数取り付けられている。また、車端部ロングシートの袖仕切りに透明アクリル製の風除けが取り付けられている点も異なる。
▲車内はクロスシート部が1+2配置となっている点が2番と大きく異なる。
同車はこれから検査を受ける関係で、営業運転開始は7月になる模様だ。
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