185系

特集・コラム

実景と架空のコラボ!「京急押入線」探訪

2020.11.17

 

 始発駅品川から横浜までは比較的直線の多い京急本線だが、横浜を過ぎるとカーブやトンネルが連続する風景へ一変する。これは三浦半島の独特の地形に由来するものであり、終点の三崎口駅まで大小様々なトンネルを駆け抜ける。そんな三浦半島を走る京急本線を1000mm×651mmのボードに凝縮してNゲージで再現した「押入線」を見ていこう。

 

■その名の通り、押し入れに収納して遊べる!

 当然のことながら京急電鉄には「押入線」という路線は存在しない。これは、押し入れに収納して遊べるレイアウトというコンセプトが由来であり、その大きさにまとめられている。そのため、サイズは非常にコンパクトで走らせられる車両は4両編成が限界となる。
 また、一見すると複線のレイアウトのようだが、トンネル内にポイントが隠されており、実際には単線のレイアウトだ。これはよりサイズをコンパクトにするための措置で、中央の駅は交換駅となる。また駅の手前には留置線を設け、京急沿線らしさを凝縮しつつ、模型的な遊び方もしっかりできる実用的なレイアウトになっている。

■ミニレイアウトならではのアイディア満載のレイアウト!

 小さいレイアウトでネックになる急カーブ。時には現実離れした半径のカーブになってしまうので極力避けたいところだが、押入線ではこの急カーブをトンネルで隠す方法を取っている。幸いにも京急には両端がトンネルに囲まれた駅が多く、結果的にこれも京急らしい要素の一つとなった。

■車両室内灯と町の明かりで夜景運転を楽しむ!

 押入線もう一つの魅力として煌々と輝く照明類がある。雑居ビルなどにLEDが仕込まれていることはもちろん、ホームや街灯、さらには広告塔にまで照明が設置されて点灯する。
 室内灯を装備した車両を走らせるとさらに雰囲気満点となる。手間をかけて作った者だけが楽しめる至福の時間だ。

 

この記事は「京急電鉄完全ガイド」の一部を抜粋しています。模型製作に役立つ実車解説や、引退した往年の車両たち、実際のNゲージの加工作例まで盛りだくさんの内容の一冊です。

🔶詳しくはこちら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加