← →FS372A(M台車)FS072(T台車) FS372/072は1969(昭和44)年就役の西武鉄道101系、5000系電車から採用された台車で、以後、1992年に6000系でボルスタレス台車が採用されるまで、長らく西武鉄道の標準的な台車であった。この間、新製車はもちろん、701系Tc車(当初は釣合梁式のTR11Aを装備)、401系(411系改造)、501系(701系改造)用としても製作されたほか、西武系の伊豆箱根鉄道3000系、5000系用として同系のFS372N/072Nも製作された。また、101系などの廃車発生品は4000系、9000系などに転用されている。基礎ブレーキ装置はM台車、T台車とも踏面両抱き。 FS372Aは回生制動のため複巻電動機を装架し、ギヤ比、軸受の仕様を変更した2000系、3000系用のM台車である。写真は1988(昭和63)年に登場した2000系増備車、通称新2000系のもの。軸距:2200mm 車輪径:860mm軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)写真:1988.3.31 南入曽車両管理所 RM登場時の新2000系。当初から先頭部へのスカート取り付けが考慮されていたものの、地上設備の関係からスカートを取り外した状態で運用が開始された。 2006.2.6作成参考文献:「住友金属の台車27」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№479』所収/1987年 電気車研究会)『復刻版 私鉄の車両6 西武鉄道』飯島 巖 町田浩一 荒川好夫(2002年 ネコ・パブリッシング)LINK これまでに収録した西武鉄道関連の台車