185系

特集・コラム

225系に初の2扉車! 新快速「Aシート」の新製車両登場!

2023.01.18

text:RM photo:伊藤岳志
取材日:’23.1.18 取材場所:近畿車輛
取材協力:西日本旅客鉄道

 JR西日本では、2019年よりJR神戸線・JR京都線・琵琶湖線にて新快速「Aシート」サービスを開始しています。これは有料座席指定サービスで、「シニア・訪日のお客様を含む、幅広い層のお客様に快適性を提供」という目的の下に実施されているもの。供される車両は223系1000番代から改造されたもので、3扉車の中間扉を埋め込み、車内に特急同等のリクライニングシートが設置されています。

▲メーカーである近畿車輛にて報道公開された、Aシート車組み込みの225系4両編成。Aシート車は普段は編成の先頭に立つことはありません。

 従来、2両(2編成)のみの存在で必然的に少数限定の列車でのみ実施されていたサービスでしたが、来る3月ダイヤ改正までに新造の2編成が追加増備となり、列車本数が現行の3倍となります。

▲225系として初めて2扉車として製造された、クモハ224-702。

▲【参考】既存の223系改造の「Aシート車」。P:勢 芳明

 今回、初めて専用に新製される車両は225系のクモハ224形700番代と区分され、12両編成の9号車に組成されます。225系としては初めて2扉車となり、これまでの改造223系では不規則な窓配置となっていた部分が美しい大窓が整然と連続する見付けとなりました。

▲扉は片開き式。車端寄りに便所を備えています。

▲「Aシート」のシンボルマーク。

 また、2扉の客扉も、従来の両開きではなく片開きとされています。側面は既存のAシート車同様、窓回りをブラックアウトし、腰には青帯というもの。編成を組む他の車両は従来の225系と同様となっており、編成中でAシート車が際立っています。

▲車内にはリクライニングシートが整然と並びます。改造車と違い、どの席からも良好な眺望を楽しめます。

▲快適な移動を約束してくれそうなリクライニングシート。

▲天井に設置された配信情報装置。

 車内は有料座席定員44人(既存車は46人)、大型テーブル、コンセント付きのリクライニングシートで、車内には新たに配信情報装置や防犯カメラを設置し、無料Wi-Fiサービスが実施されます。扉脇には荷物置きスペースもあり、快適な車内が実現されていると言えるでしょう。

▲運転台は既存の225系と同様。

 グッと利用しやすくなるAシート、楽しみですね。

このほかにもオフショット多数…!

 

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