185系

特集・コラム

「RM Re-Library」最新第3巻、『銚子電気鉄道』好評発売中!

2022.07.20

 鉄道専門誌『Rail Magazine』から派生した、「ちょっと古くて、まとまった資料があまりなかった鉄道路線や車両」を取り上げている『RM LIBRARY』。1999年7月に創刊以来、ほぼ月1冊のペースで新刊を展開し、最新巻は265巻という例を見ない一大シリーズとなっています。

 それだけに初期に刊行して品切れとなっている巻について再刊のご要望も多数いただいていました。そこで品切れかつ選りすぐりの巻の中から、上下巻や類似テーマなど2~3冊分を合本化して再度リリースする『RM Re-Library(アールエム リ・ライブラリー)』シリーズを新たに創刊。第3巻『銚子電気鉄道』(白土貞夫さん著)が本日より発売です!

 『銚子電気鉄道』は、『RM LIBRARY』の142・143巻で上下巻として展開。これを今回全ページ忠実に再録の上、新規カラーグラフを追加しました。

▲こちらが初出時の『銚子電気鉄道(上)(下)』。2012年の鉄道友の会選定、島秀雄記念優秀著作賞 単行本部門も受賞した名著です。

 銚子電鉄と言えば、近年は「崖っぷち経営」を逆手に取った様々なユニークな取り組みで知られていますが、初版刊行時はまだそこまでの奇抜さは発揮していませんでした。しかしこの鉄道は古くから常に経営上の困難には見舞われ続けてきた…と言っても過言ではありません。

▲表紙見返し部の目次と、新規に追加となったカラーグラフ。右頁写真は、デキ3が珍しく外川駅まで入線したワンシーン。

▲陸蒸気の時代と見まがうようですが、これが4年間ほど営業を行った銚子遊覧鉄道の列車(大正初期)。

 著者一流の一次資料調査と、かつて銚子市にお住まいだったという地の利を活かした長年のフィールドワークによって、銚子電鉄の通史としては決定版と言える一冊になっています。前身にあたる銚子遊覧鉄道に関する記述は極めて貴重で、またこの鉄道の営業休止の際に地元で廃止反対の運動が行われたのが、我が国初の鉄道廃止反対運動では、という見解も興味深いところです。

 施設面、車両面でも歴史を縦軸としてすべて網羅して紹介。ライブラリーとしては珍しい(?)現存する鉄道会社テーマなので、刊行時の最新車両までが全収録されています。また見逃せない関連記事としてヤマサ醤油専用線にも触れられています。

▲全10駅の新旧の模様も詳しく紹介(写真は外川駅)。時代ごとの線路略図も収録したページ。

▲車輌竣工図や主要諸元表など、資料面でも充実した保存版的内容です。

◎『RM Re-Library 3 銚子電気鉄道』
B5判/100ページ
2,200円(税込)
主な内容
・(新規記事)カラーグラフ
・銚子遊覧鉄道の沿革・車輌
・銚子鉄道・銚子電気鉄道の沿革
・施設のあらまし
・沿線と各駅案内
・運転および運行方式
・銚子鉄道・銚子電気鉄道の車輌
・車輌主要諸元表   ほか

◆書誌情報はこちら

取扱店…本書は少部数制作につき、現時点では下記の取扱店のみでの販売となります。
書店実店舗…書泉グランデ、書泉ブックタワー、旭屋書店なんばCITY店、ジュンク堂書店(大宮高島屋店、池袋店、大阪本店、天満橋店、難波店、福岡店、明石店、三宮店)、丸善(津田沼店、丸の内本店、仙台アエル店、ラゾーナ川崎店)、M&J(札幌店、新静岡店、梅田店)、紀伊國屋書店さいたま新都心店
ネット通販書店…amazon、ヨドバシ・ドット・コム、楽天ブックス、honto
模型店…Models IMON各店ほか
※各店売り切れの際はご容赦ください。

ネコパブショップのみの特典
 弊社ECサイトの「ネコパブショップ」直販分には、「オリジナルポストカード」2枚セットが付属。本書のカラーグラフで掲載した写真をあしらったもので、コレクションとしてもお楽しみいただけるでしょう。

◆ネコパブショップはこちら

シリーズの今後について
 『RM Re-Library』は今後毎月下旬に新刊を発刊する予定です。
○8月刊行:『キハ41000とその一族』
○9月刊行:『マニ60・61形 スユニ60・61形』
※発刊予定は都合により変更する場合がございます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加