商品やサービスをPRするために欠かせない公式キャラクター。「Suicaのペンギン」や「ICOCAのイコちゃん」、京急電鉄の「けいきゅん」などなど、鉄道関係でも人気キャラクターが数多く活躍しているのは周知のとおり。
では、普段使っている駅にも公式キャラクターがいるのをご存じだろうか。
すべてというわけではないが、けっこうな駅に公式キャラがいて、駅や沿線のPRにひと役買っている。そこで今回は山手線各駅の公式キャラクターを集めてみた。駅員さん全力推しでグッズにまでなったキャラから、見つけるのに苦労するほどの隠れキャラまで、あなたはいくつ知っているだろうか?
「まずは東京駅から!」と言いたいところだが、東京駅には公式キャラクターが存在しない。そこで、お隣の神田駅からスタートすることに。
神田駅:神田のかんちゃん
おみこしをイメージした、分かりやすいキャラクター。神田明神で行われる神田祭をイメージしてできたのだろう。誕生したのは2020年10月14日、好きな食べ物はカレーとのこと。駅各所に貼られているイベント告知ポスターなどに花を添えているようだ。
秋葉原:おたっくま
ハチマキをして“オタ芸”、そしてしっぽがコンセントという、電気街&オタクの聖地らしさが詰め込まれた「おたっくま」。くまというより犬に見えるのは気のせいだろうか。駅構内の数回所で駅情報ポスターや、業務扉に貼られた注意書きの隅にいるのを確認。色味が少ないため、見つけるのにやや苦労した。
御茶ノ水のキャラクターがなぜか秋葉原に!
秋葉原駅では、御茶ノ水駅のキャラ「ちゃみずん」にも遭遇。その理由はギャラリーをご確認いただきたいが、なぜかおたっくまよりもずっと目立っていた。
上野駅:うえぱん
上野と言えばやはりこうなるだろう。そう、パンダである。帽子をかぶり口ひげを蓄えたダンディな面持ち、黒い部分が緑なのは東北新幹線を意識してのことだろうか。2020年の東京オリンピックに向けて「文化の杜」新構想があったからか、筆とパレットを持っているが、絵の具が桜の花びらの形になっているなど、細かいところにもこだわりが感じられる。とはいえ、ちょうど開催されていたイベント「パンダラリー」の告知ポスター以外に、その姿を見つけることはできなかった…。
さすがのパンダ推し! 「パンダラリーin UENO」開催中
上野駅周辺では、パンダを公式キャラクターとする会社や施設がコラボしたスタンプラリーを3月21日まで実施中。「京成パンダ」や「うえきゅん」はともかく、残り2体はぬいぐるみという、斬新なビジュアルにも注目いただきたい。
日暮里駅:にゃっぽり
胸に「N」が入り、分かりやすい主張が微笑ましい白猫が日暮里駅のキャラクター。その昔駅員さんが描いたイラストが元になっているそうだが、駅のスタンプになっていたり、各所でポスターに登場するなど、駅としての推し度は高い。なんでも「隠れにゃっぽり」が3匹いるそうで、駅を訪れた際はぜひ探してみていただきたい。
田端駅:たばったん
日暮里に続いて、田端駅もキャラクター推しが強めの駅と言える。コンコースに上がるとあちこちにポスターが貼られ、しかもその力の入れようがほか駅と雲泥の差。バッタという決してキャラクター向きではない生き物がモチーフだが、駅員さんの熱意により、今後その活動はさらに活発化しそうだ。
なんと、ガチャガチャの自販機もバッチリたばったん仕様。ここでしか買えない缶バッジを販売中。
巣鴨駅:かものすけ
巣鴨駅の「かものすけ」は、なぜか土鍋のような器のお湯につかっている。「お風呂の外にも出るよ!」と宣言しているが、いまのところそれらしいイラストを発見できないので、今後に期待したい。巣鴨駅を訪問した際は、スタンプもしっかり押して帰ろう。
いかがだっただろうか。駅により力の入れようは様々だが、共通しているのは駅独自のキャラらしい“地元感”に溢れているところだろう。洗練されすぎていないが故の、微笑ましいゆるさ。みなさんも駅を訪れた際は、ポスターの隅にいないかチェックしてみていただきたい。
そのほかの駅キャラクターについても、引き続きレポートしていく予定なのでお楽しみに!