今年、運行開始から30周年を迎える東海道新幹線「のぞみ」。
1992年に「ひかり」よりも所要時間が短い最速達列車としての使命を与えられた「のぞみ」には、300系のデビュー以来、JR東海としても常に最新型の車両を走らせてきた看板列車です。
300系〈のぞみ329号〉P:廣島一貴
(鉄道投稿情報局より)
列車名の「のぞみ」は、外部有識者を交えた名称決定員会により決定されました。膨大な候補の中から選ばれたその名前は「希望」の大和言葉であり、国鉄の時代から受け継がれてきた伝統でもあったようです。
また、1950年代に修学旅行列車に使われていた「きぼう」は、子どもたちの明るい未来を願った列車名でもありました。超特急の新しい時代を築くために仕立てられた「のぞみ」にも、新幹線の明るい未来への願いが込められていたのかもしれません。
30年目を迎える2022年、新型コロナウイルスの影響を受け、奇しくも鉄道業界には歴史上初ともいえる苦境が続いています。
先が見通し辛い時代ではありますが、単なる移動手段としてではなく、「のぞみ」には明るい未来を運んでくれる象徴として、これからも活躍してほしいものですね。
‘19.11.30「700系定期運用ラストラン」東海道新幹線 新大阪 P:中井祐希
(鉄道投稿情報局より)
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