1939年、川崎重工兵庫工場製。EF53を基にして蒸気発生装置を搭載した初の形式。沼津区に配置され東海道本線で活躍。一時、浜松区に転属となったが、沼津区に戻る。東海道本線全線電化を機にしたEF58の投入で、1958年宇都宮区に転属、以後は東北本線に活躍の場を移す。EF56はEF57やEF58の陰にかくれた存在で、電気暖房に改造されることなく、多客期には臨時急行先頭にも立ち往年の風格を甦らせることもあったが、次第に荷物列車専用機のような位置づけとなった。6号機はEF59に改造されることなく、1975年2月廃車となった。 ’83.12.18 常磐線 隅田川 P:中川弘一