185系

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始めよう「16番」!手軽に・リーズナブルに! 鉄道模型スタートプラン!

2022.02.06

text & photo:RMM

 写真のKATOのEF510(品番1-314)は、定価が税込14,080円なので、販売店によっては1万円前後で買えるという16番としてはお手頃な価格で手に入るのが魅力です(KATOから2022年4月再生産予定)。この機関車1両からの16番入門も夢ではありません!ですが入門プランというと、エンドレスレールひと組とパワーパック…と考えがちですが、走らせるとなるとやはり場所が必要になるのも事実。今回はそれ以外のプランも考えてみました!

■プラン1:線路を揃えて走らせる!

▲「HM1」セットを展開し、EF510を走行させてみた。レイアウト展開寸法は2366×1391mm。機関車1両から無限に夢は膨らむ…。
(製品セット構成は2012年7月時点のもので、現在の製品とはパワーパック等が異なります)

 「自宅で16番車両を走らせたい!」という場合には、比較的入手しやすく、価格も手頃なKATOのユニトラック線路セットがオススメです。一番入門向けのセットとしては品番3-105「HM1 HOユニトラックR670エンドレス線路基本セット」。これはエンドレスレールとパワーパックスタンダードSXがセットになっているので、これさえあればあとは車両があればすぐに走らせることができます。

■プラン2:車両を揃えたい!

▲やはり「星マーク」が描かれているEF510にはブルートレインが似合う。写真はオハネフ25形0番代であるが、正規の「北斗星」用24系客車も各車種KATOから製品化されている。

 「自宅で16番の線路を敷くのはスペースが…」という方は、思い切って運転はレンタルレイアウトなどに任せて、予算を全て車両に回すというのも手です。EF510 500番代の北斗星色に似合うのは、やっぱりなんといっても「北斗星」の24系。少々奮発して品番3-515 北斗星4両基本セット(税込32,450円)からというのもいいですが、品番1-567 オハネフ25 北斗星増結用など、1両税込7,150円〜7,480円で発売されている増結用の単品からゆっくりマイペースに揃えるのもいいでしょう。
 また、プラ製完成品16番はKATO以外にもTOMIX、天賞堂、トラムウェイ等各メーカーからも発売されており、自分の好みの車両をそれぞれのメーカーからじっくり探してみるのも楽しみ方の一つと言えるでしょう。

■プラン3:急カーブ小面積で運転したい!

▲噂に違わず、R356.5で構成したS字カーブを見事に通過したEF510。

 このEF510はR360という急カーブを通過可能なのが自慢のひとつ。ユニトラックではR370という急曲線が発売されています。今回はドイツ製フライシュマンレールの最急カーブであるR356.5を通過させてみたところ、見事に通過することができました(連結運転する場合はカプラーを急曲線対応のものに交換)。車両が通過できる範囲に限られますが、急曲線を組み込み、小さいフロアで小ぢんまり楽しむということも可能です。
 ちなみにR370を使って引き込み線のあるエンドレスを組んだ場合、1200×900mmとなり、テーブルほどの大きさがあれば広げることができます。

▲ただし、カーブ上ではカプラーがここまで外にはみ出てしまうので、そのままでは連結運転は困難。カプラーなどを交換して適宜対応したいところ。

■16番でも工作を楽しみたい!

▲プラ製ホビーメーカーPLUM初の1:80スケール鉄道プラキットとして登場した201系中央線。作例では塗装しているが、成形色もオレンジ色をしており、そのまま組み立ててもOKな仕様が初心者には嬉しい。

 「16番の工作は難しそう…」と感じている方も多いかもしれませんが、近年では価格1万円前後(1〜2両セット)で始められるプラキットなどが製品化されています。特にPLUMからは、国鉄201系や小湊鐵道キハ200などのプラキットが続々発売しており、さらに今後横須賀色の国鉄115系も登場予定と話題が尽きません。

▲PLUMからの1:80スケール鉄道プラキット第2弾として登場した小湊鐵道キハ200形。塗装済みキットで、動力化も最初から考慮された設計となっており、「鉄道模型」として遊ぶことにより追求した製品となった。

▲比較的安価なディスプレイモデルシリーズとして天賞堂から発売されている「T-Evolution」シリーズ。写真の東急7200系には手スリやエアホース類、クーラー廻りの色差し等の軽加工を行なっているが、それだけでも十分カッコよくなる。

 またイチから組み立てるのにハードルを感じる方は、天賞堂T-Evolutionシリーズなどもオススメ。2両編成で約8,000〜9,000円という、1万円を切る価格で手に入るプラ製完成品モデルシリーズのT-Evolutionですが、これをベースにディテールアップを楽しんでみるのもいいでしょう。ひとつ注意点としては、これらの製品には動力が付いていないので、16番鉄道模型として走らせる際には、別売りパーツ等を用いて動力化する必要があります。

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