1961年(昭和36)日本車輌で2輌製造された元北陸鉄道金沢市内線用最後の新車、モ2300形。’67年廃止後、豊橋鉄道にお輿入。当初モ300形だったが’68年現行形式へ再改番。全金車体、二段式サッシ窓の明朗スタイル、吊掛駆動ながら間接非自動制御、金属式エリゴバネ+弾性車輪装備等、路面電車としては高性能の部類。移籍後大した改造もなく活躍も、中形(11.5m)車体故、冷改危機スペース確保と車体強度から出来ず、’00年3月末の運用最後に引退。廃車後’02年東京・国立の鉄道総合技術研究所の試験車輌として2輌共余生を送っている。 ’84.3 東田本線 駅前 P:梶村昭仁