東京メトロは、上野グリーンソリューションズと共創し、鉄道業界で初めてデプスカメラと人工知能を用いた列車混雑計測システムを開発したと発表した。
これは、駅を出発する列車内の混雑状況を撮影し分析・解析することで、列車内の混雑を算出する仕組み。複数路線で相互直通運転を行っていることから、他社車両の混雑状況を提供することが難しく開発に至った。
現在、2021年度を目途に情報の提供を目指している。
■特長
●機器は 1 ホームにデプスカメラ 1 台のみ
・ホーム端に設置し、駅を出発する列車内の混雑状況を 1 台ですべて計測
・エッジサーバやクラウドサーバの構成もシンプルかつ解析速度も速く高精度
●人工知能(AI)を用いた機械学習
・人工知能(AI)を使用し、様々な車両・混雑状況に対応
・従来、人力で測定していた混雑率と同等以上の信頼性で営業時間中の全時間帯を計測可能
■設置駅
東京メトロ全線の複数駅(各路線各方面数箇所程度)
■今後の予定
稼働準備が整った駅より順次計測開始し、東京メトロ全線で2021年度を目途にリアルタイムの列車混雑状況の提供を目指している。