趣味的視点から興味深いのは、最新の荷役設備であるE&S方式を再現していることであろう。E&S(着発線荷役:Effective & Speedy)方式とは、本線からコンテナホームへ直接到着し、積み卸しなどを行ったのちそのまま出発できる構造であり、全国29駅がこの方式を採用している。そして走行している機関車はEH800やEF210-300などのお馴染みの貨物機であるが、例えばこの2形式は実際の線路上では貨物牽引時に離合することはなく、プラレールという鉄道模型ならではの楽しみであろう。なお、JR各社の本社内スペースにプラレールの常設展示を行うのはこれが初めてとのことだ。
なお、このスペースは一般開放されていないが、今後はイベントなどでの公開も検討してゆくとしている。
(撮影:レイル・マガジン編集部 取材協力:日本貨物鉄道株式会社)
▲プラレールジオラマの全景。展示台外寸は幅2500mm×奥行1400mm×高さ1300mm、内寸は2400mm×1300mm×600mm。軌道延長は32000mm。
▲展示車輌はJR貨物の車輌で占められている。その内訳は機関車19輌・貨車61輌・貨物電車5輌の計85輌という陣容である。
▲E&S方式のコンテナホームでM250系が荷扱いを行うシーンをプラレールで再現。注目すべきはその線路配置で、実際の貨物駅や車輌基地に倣った線形となっているのが興味深い。



