185系

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東北で復活するSLによる新しい列車「SL銀河」について

2013.11.06

 東日本旅客鉄道株式会社では、東北地方を旅行する多くの方にSLの旅を体験していただき、観光面からの復興支援および地域を活性化することを目的として、C58 239を復元し、SL牽引の新しい列車をプロデュースする。

 この度、C58 239が牽引する列車の名称と、客車の車内空間の重要な要素であるインテリアおよびエクステリアデザインについて決定した。



【新しい列車名「SL銀河(エスエルぎんが)」について】



 C58 239を復元し運行する列車は、釜石線・花巻~釜石間を中心とした東北エリアで運行する予定。牽引する旅客車については、釜石線沿線を舞台に描かれた宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を代表的なテーマとして列車全体をプロデュースしており、宮沢賢治の世界観や空気感、生きた時代を共有する事で東北の「文化・自然・風景」を感じられる車内空間とする予定。

 このため今回新たに運行する列車の列車名については、「SL銀河(エスエルぎんが)」とした。



【列車の仕様と運行について】



○対象車輌

 C58 239(機関車)/キハ141系(旅客車)

○列車名

 「SL銀河(エスエルぎんが)」

○座席

 4輌編成(機関車除く)/180名(予定)



○営業開始時期

 2014年4月以降に営業運転を予定しており、具体的な運転日については復元状況をみながら、改めて発表する。



○運行線区

 釜石線を中心とした東北エリア



○運転日

 臨時列車として、土休日を中心に年間80日程度の運行を予定(釜石行き40日程度、花巻行き40日程度)。



【列車内スペースについて】



 「東北の文化・自然・風景を通してイマジネーションの旅へ」をデザインコンセプトとし、先人が造り出したSLや大正ロマンから現代への長いつながりと、宮沢文学のように自然や動物と調和し、互いに尊重しながら共存していくことを感じる空間とする予定。



○列車内空間

 宮沢賢治の生きた大正から昭和の世界観。ガス灯風の照明やステンドグラス、星座のパーテーションなど、緩やかな個室感と柔らかな光の中でゆっくりと非日常を満喫することができる。南部鉄器風の鋳肌(荷棚)などディテールには沿線の伝統形状をモチーフに、ここでしか体験できない空間を演出をする。



○コンテンツ

 列車内のコンテンツは、宮沢賢治関連の展示のほか、沿線や東北ゆかりの品々の展示を予定。その他にも小型プラネタリウムや月や星にまつわる展示などを計画中。



【客車の外観デザインについて】



 夜空をイメージしたブルーをベースとし、そこに銀河鉄道の夜に登場する星座や動物をシンボル化し演出する予定。



【編成全体のイメージ】



 車輌毎に色のトーンを変えることで(グラデーション)編成全体を使って銀河ブルーを表現する予定。



【プロジェクトメンバーについて】



 本列車は、各ジャンルのスペシャリストの意見や協力により、乗車のお客さまに、東北の文化・自然・風景を通してイマジネーションの旅へいざなう車内空間としてプロデュースする予定。



○デザインプロデュース

・エクステリア インテリアデザイン KEN OKUYAMA DESIGN 奥山清行



○コンテンツプロデュース

・宮沢賢治関連の展示

 作家 劇作家 演出家 ロジャー・パルバース

 資料協力 林風舎

・沿線や東北ゆかりの品々の展示

 ファッションジャーナリスト 生駒芳子

・小型プラネタリウム

 プラネタリウムクリエーター 大平貴之

・月や星にまつわる展示

 アストロロジーライター Saya

(敬称略)


詳しくはこちらを参照(pdf形式)


JR東日本 ウェブサイト


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