JR西日本は、JRグループのダイヤ改正にあわせて、2011(平成23)年3月12日(土)にダイヤ改正を実施する。
主な内容は次のとおり。
★新幹線関係
九州新幹線(鹿児島ルート)全線開業に伴ない、N700系8輌編成を新製投入し、新大阪―熊本・鹿児島中央間で運転を開始する。
既発表のとおり、新大阪―鹿児島中央間を直通運転する最速達タイプを〈みずほ〉、新大阪―博多―鹿児島中央間で運転する速達タイプを〈さくら〉として運転する。また、朝の時間帯に新下関―鹿児島中央間を直通する〈さくら〉を2往復設定する。さらに山陽新幹線〈のぞみ〉〈ひかりレールスター〉と九州新幹線〈さくら〉〈つばめ〉が博多駅で接続する。
700系16輌編成と300系の3号車、及び700系8輌編成(レールスター)の2号車は禁煙車となり、東海道・山陽新幹線の〈のぞみ〉〈ひかり〉の自由席はすべて禁煙となる。
さらに〈ひかりレールスター〉では“サイレンスカー”設定を取りやめるほか、“チャイルドクッション”のサービスを終了する。
一方、500系・700系で運転する〈こだま〉を増やし、100系4輌編成は廃止。100系6輌編成は岡山―博多間での運転となる。なお、2011(平成23)年度中に100系は全廃の予定。
このほか、夜間の小倉―博多間運転の〈こだま〉と、早朝の小倉―新山口間運転の〈こだま〉を見直す。
★在来線特急
新大阪・大阪及び京都と近畿地方北部を結ぶ特急列車に287系を投入するとともに、特急〈タンゴエクスプローラー〉の乗り入れを見直すなど、特急体系を一部変更する。あわせて特急〈北近畿〉の列車名を特急〈こうのとり〉に変更するとともに、〈文殊〉〈タンゴエクスプローラー〉〈たんば〉〈タンゴディスカバリー〉の列車名は消える。
北陸本線系統では、サンダーバード型車輌を追加投入し、大阪―金沢間で1往復運転の特急〈雷鳥〉をサンダーバード型車輌に置換えることで、特急〈サンダーバード〉に統一する。
★アーバンネットワーク
阪和線では225系を投入し、昼間時間帯の「関空/紀州路快速」を1時間3本から4本に増発し、概ね15分ヘッドの運転とする。これにあわせて、鳳―日根野間各駅停車の区間快速を設定するとともに、紀州路快速は朝通勤・夜間時間帯を除き日根野―和歌山間各駅停車とし、鳳―和歌山間の各駅停車を廃止する。
大和路線では阪和線と同様に、昼間時間帯の「大和路快速」を1時間3本から4本に増発し、概ね15分ヘッドで運転する。なお、朝夕通勤時間帯に運転の〈やまとじライナー〉は運転を取りやめる。
JR宝塚線では、昼間時間帯に宝塚から大阪へ直通する快速を1時間あたり2本増発、丹波路快速とあわせて4本の大阪行き快速を設定する。これにあわせて、昼間時間帯の宝塚からJR東西線へ直通運転している快速を塚口始発とする。
JR京都・神戸線では、225系投入により土休日のすべての新快速を12輌編成とする。これに伴ない、平日の新快速12輌運転も約7割に拡大する。
大阪環状線・JRゆめ咲線では、昼間時間帯に大阪駅乗り入れの「関空/紀州路快速」「大和路快速」が増発となることから、ダイヤを変更して利用状況にあわせた列車本数にする。また、大阪駅からユニバーサルシティ方面へ直通する普通列車を1時間あたり3本から4本に増発し、西九条―桜島駅間を結ぶシャトル列車の運転を取りやめる。さらに、大正駅に快速が終日停車する。
このほか、琵琶湖線では、南草津駅にすべての新快速が停車する。