南海電気鉄道では、「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として、2009(平成21)年春の完成を目指し、世界遺産・高野山へ向かう観光列車(2200系の改造車輌)の製作を進めている。この観光列車は森林をイメージした深いグリーンを基調とする車体の側面に大型窓を採用。その大型窓に向けて設置した「ワンビュー座席」や、全国の大手私鉄で唯一の「展望デッキスペース」などを設け、山岳区間の風景を一望することができる。
同社では観光列車を導入するにあたり、愛称を一般公募する。
▼2200系改造の「観光列車」外観イメージ。
P:南海電気鉄道インフォメーションより(下2点とも)
▲(左)ワンビュー座席のイメージ。(右)展望デッキスペースのイメージ。
■観光列車の概要
観光列車は、高野山という目的地に向かう道中である列車の旅を、日常世界から高野山の自然・精神世界への移行の過程として、俗世間から精神世界へと「Change of mode」できる乗り物をコンセプトにしている。
編成は2輌編成。一般車輌2200系改造によるもので、完成予定は2009(平成21)年春。運行区間は高野線橋本―極楽橋間で一日1往復または2往復を予定。2輌全車指定席で、運行に際しては既存車輌による自由席車2輌を連結し、計4輌での運行となる。
主な設備として、座席は線路の北側・西側に拡がる紀の川・不動谷川や険しい山間の風景を見渡すことができる「ワンビュー座席」、4人掛けの「コンパートメント」を設置。高野山・極楽橋方の車輌には「イベントスペース」を設置し、難波・橋本方の車輌には森林の空気(外気)を取り入れる「展望デッキスペース」を設置する。
なお、座席指定料金などの詳細は現段階で未定。運行開始日も決まり次第発表となる。
■愛称募集の概要
○募集期間
2008(平成20)年9月1日(月)~同年10月17日(金)
※締切当日到着分まで有効
○募集内容
急勾配・急曲線の山間を縫いながら森林の中を走行して世界遺産・高野山へ向かう観光列車にふさわしく、分かりやすいものとする。
※愛称は8文字以内
○審査方法
応募された愛称を参考に、同社・高野山真言宗総本山金剛峯寺・和歌山県・橋本市・高野町・九度山町・かつらぎ町の代表者で協議のうえ決定。
※応募者の承諾なくアレンジする場合がある
※採用の愛称の著作権は同社に帰属
○応募方法
官製はがきに愛称(8文字以内:漢字の場合はフリガナ)、愛称の簡単な説明、住所、氏名(ふりがな)、年齢、電話番号、性別を明記して下記宛先に郵送。もしくは下記サイトの応募フォームより応募。
○応募先
【郵送】
〒542-8503 大阪市中央区難波五丁目1番60号
南海電鉄営業推進室「観光列車愛称募集」係
【ウェブサイト】
「南海高野ほっと・ねっと」内の応募フォーム
http://www.nankaikoya.jp/koyaoubo/
※応募は1名につき1回(1つの名称)となる。複数回・複数名称での応募は不可
○結果発表
2008(平成20)年11月頃
「南海高野ほっと・ねっと」のウェブサイトなどで発表。
○賞品
☆金賞(1名) 旅行券3万円分
※名付け親の方(同名称が複数の場合は抽選)
☆銀賞(5名) minapitaギフト券1,000円分
※名付け親の方と同名称を応募された方から抽選。ただし同名称の方が5名未満の場合は不足者分を審査したうえ決定
☆銅賞(50名) 特急ラピートオリジナルホッチキス
※応募者全員から抽選