画像：プレスリリースPDFより
「建設用3Dプリンター」というものをご存じだろうか。今日一般的な3Dプリンターはノズルから樹脂や金属の粉末を噴射して立体を出力するもので、模型製作などの世界で大活躍している。建設用3Dプリンターは原理はそのままスケールを大きくしたような製品で、ノズルからコンクリートなどを出すことによって建物の部材を作れるというものだ。JR西日本では老朽化した木造駅舎の建て替えなどに3Dプリンターを活用できないか検討を重ねており、このたび紀勢本線の初島駅舎を3Dプリントで出力することが決まった。
具体的な時期はまだ発表されていないが、駅舎の部材を事前に建設用3Dプリンターで出力しておき、終電から始発までの約6時間の間に現地で組み立てるという。組み立ての手間が減ることはもちろん、部材の型が不要となることでデザインの多様化を進められるというメリットもある。ここのところ私鉄を中心に独創的なデザインの鉄道車両が多数登場している近畿地方であるが、JR西日本管内では駅舎のデザインという楽しみも増えそうだ。
