185系

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燃料電池か水素エンジンか…JR東海、「水素動力車両」を開発中!

2023.11.16

 JR東海では、カーボンニュートラル実現に向けて「水素動力車両」の開発に着手していると発表した。

 水素を燃料とした鉄道の動力源については「燃料電池」が知られているが、それと共に鉄道では世界に例のない「水素エンジン」の活用も検討しているという。

 今後、燃料電池又は水素エンジンを動力源とした鉄道車両の走行性能や、山間部が多く長距離となる同社の非電化路線への適合可能性等を検証するため、小牧研究施設にある車両走行試験装置と水素供給設備を組み合わせた模擬走行試験を実施するとのこと。

【参考画像】ディーゼルハイブリッドシステムのHC85系。

‘22.8.14 高山本線 福来信号場 P:堀江 亮(今日の一枚より)

水素動力車両の開発
・動力源として、軽油を燃料とするディーゼルエンジンの替わりに、水素を燃料とする燃料電池又は水素エンジンを活用する。また、燃料電池又は水素エンジンから得られる電気と蓄電池の電気で走行する「水素動力ハイブリッドシステム」の導入を目指す。
・水素動力車両の導入により、走行時のCO2排出量をほぼゼロに抑えることができる。
・同社の非電化路線への導入に向け、山間部の連続する勾配を走行可能な高い出力と、長距離走行が可能な高い効率性を備えたシステムの実現を目指す。

(プレスリリースより)

模擬走行試験
・小牧研究施設にある車両走行試験装置は、レールを模した軌条輪の上で台車を走行させることで、勾配等の実際の走行条件を模擬できる装置。
・模擬走行試験では、燃料電池又は水素エンジンを動力源として発電した電気と蓄電池の電気を、車両制御装置を介して車両走行試験装置の台車に装備された電動機に供給することで、この電動機を回転させて台車を走行させる。

(プレスリリースより)

・その際には、山間部が多い同社の非電化路線を念頭に、勾配等の様々な走行条件を模擬し、実車試験よりも更に充実したデータを、効率的に取得、分析する。
・燃料電池と水素エンジンは、それぞれ出力やエネルギー効率等の特性が異なるため、模擬走行試験等で、これらを動力源とした場合の鉄道車両の走行性能や、山間部が多く長距離となる当社の非電化路線への適合可能性等を検証する。

(プレスリリースより)

スケジュール
 2023年11月 燃料電池を活用した模擬走行試験
 2024年度以降 水素エンジンを活用した模擬走行試験

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